24 食えない男 ページ9
gr side
僅かな苛立ちを残したまま、医務室を出て足早に向かった先は地下牢。
おい、と乱雑に声を掛ければ、男は暗闇の中から此方を見た。
「僕の記憶通りだと、明日来る、とかなんとか言ってた気がするんだけどなぁ。
随分といい顔してるけど何かあった？」
と、相も変わらず楽し気に此方を煽るアラムの挑発には乗らず、
呆れた声で問いかける。
「全く、X軍はどういう教育をしている？
……俺の部下を使って自害する気で居たぞ。」
誰が、なんて言わずとも話に上がる人物は自ずと一人しか居ない。
俺の言葉を聞くや否や、アラムは上機嫌に笑い出した。
arm「あははは!流石Aだなぁ…w
ふふ、嫌われたもんだね。僕もアンタも。」
そう言われ、多少の自覚がある故に真っ向から否定出来ず、小さく舌打ちする。
アラムは“よっぽど僕に会うのが嫌なのかなぁ…”と自嘲気味に笑った。
gr「御託はいい。
いい加減に教えろ。お前の思惑、そしてわざわざスパイに不向きなAをうちへ放り込んだ目的を。」
拳銃を突きつけるが、それでも尚、顔色を変える事無く「うーん」と考え込むフリをするアラム。
arm「…まぁ僕もあの緑パーカーに盗られるのだけは癪だけどなぁ。
アンタには優秀な
gr「…成程。あくまで自分の口からは話さない、と？」
arm「僕が生きていればX軍への交渉や作戦の幅が大きく広がる。
…それが解らない総統サマじゃないと思うけど、それでもその銃をおろす気は無い？」
少し困ったように笑うアラムに、嫌気がさした。
コイツは自身の与える影響や利益を良く理解している。
食えない男だ、と外套を翻し踵を返そうとすれば、「一つだけ、」とアラムが口を開く。
「意味無いんだよ、Aじゃないと。」
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あ(プロフ) - 更新待ってます...。。 (2022年11月26日 18時) (
レス) @page46 id: f1c4052875 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 黒カビさ〜ん！お久しぶりでっす！僕が最近いなかった理由をまとめたので見てくれると嬉しいです (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1b989425f (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 桜良ゆきさん» 桜良ゆきさん、お優しいお言葉ありがとうございます…！；；亀更新となっておりますが、引き続き楽しんで頂ければ嬉しいですm(_ _*m) (2020年8月20日 15時) (レス) id: 0d84c7512f (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - Lunaさん» Lunaさん、おわーーーーコメ気付かず申し訳ない…！！；；；；亀更新となってしまってますが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです…！ (2020年8月20日 15時) (レス) id: 0d84c7512f (このIDを非表示/違反報告)
桜良ゆき(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！作者様こそ体調を崩されないよう、お気をくださいませ！気長に待っております⊂((・▽・))⊃ (2020年8月15日 13時) (レス) id: 82b27650f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒カビ | 作成日時：2020年5月20日 17時
