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「隊内での暴力行為は規律違反だった様な…」
わざとらしく考え込む仕草をする男を見て、兵士達は少し焦ったように俺から手を離した。
「ﾁｯ、行こうぜ」
「……おう。」
わざとらしく舌打ちし、此方を睨みつけて出ていこうとした兵士達に、
ああそうや、とそいつは言葉を続ける。
「Aは実力があるから幹部達に認められとるんすよ。
逃げたこいつを引き留めたんはあの人達です。
………重々お忘れなく！」
にっこりと笑顔を向けられた2人は、少し背中を強張らせた様に見えた。
『相変わらず胡散臭い笑い方だな……、チーノ。』
「ふっははw俺も殴られたらどうしよう思ったわ…w」
『…』
「…」
少し重い沈黙が訪れた後、
チーノはドカッとその場に座り込み、「ん。」と此方に手を差し出してくる。
『？、何だよ。』
ci「助け立ったお礼に1本くれや」
にたりと笑うチーノにつられて、Aもふっと笑みを零す。
「頼んで無ぇよ」と言いつつもその隣に腰掛け、ライターと煙草を放った姿はどこか嬉しそうに見えた。
2人が話すのはあの一件以来だったが、互いを隔てていた気不味さは不思議ともう消え去っていた。
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ci side
Aと色んな話をした。
過去にあった事。X軍に居た時の事。幹部達の会議で聞かされた事。
この軍に入ると決めたという事。
昔話をするAは少し寂しそうで、それでもぽつりぽつりと話される言葉を聞き逃さない様に、
1つずつ頷きながらそれを聴いていた。
Aが話し終えた時には、夜空へと立ち昇っていた2つの白煙はすっかり消えていた。
「へえ…すごいな、Aの父さんはここの幹部やったんや…」
『ああ。俺もついこないだ知ったばかりだがな。』
口にこそ出さないが、Aの父親がこの軍の幹部で、本当に良かったと思う。
そうじゃなければ、今頃こいつは。
「上手く言えへんけど、
俺はAがこの軍に入る決心してくれて良かったと思うで。」
Aは一瞬面食らった後、一呼吸置いて此方を見つめて口を開いた。
『………チーノ、その、こないだ「言わんくてええ。」…え、』
遮った言葉が、何を言おうとしたかなんて容易に想像がついた。
『お前の話聞いて、怒る気なんて湧かへんわ』
お道化て言えば、そうか、と優しく目を細めるAが居た。
「…お前そんな顔出来たんか。」
『…調子乗んな』
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あ(プロフ) - 更新待ってます...。。 (2022年11月26日 18時) (
レス) @page46 id: f1c4052875 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 黒カビさ〜ん！お久しぶりでっす！僕が最近いなかった理由をまとめたので見てくれると嬉しいです (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1b989425f (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 桜良ゆきさん» 桜良ゆきさん、お優しいお言葉ありがとうございます…！；；亀更新となっておりますが、引き続き楽しんで頂ければ嬉しいですm(_ _*m) (2020年8月20日 15時) (レス) id: 0d84c7512f (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - Lunaさん» Lunaさん、おわーーーーコメ気付かず申し訳ない…！！；；；；亀更新となってしまってますが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです…！ (2020年8月20日 15時) (レス) id: 0d84c7512f (このIDを非表示/違反報告)
桜良ゆき(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！作者様こそ体調を崩されないよう、お気をくださいませ！気長に待っております⊂((・▽・))⊃ (2020年8月15日 13時) (レス) id: 82b27650f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒カビ | 作成日時：2020年5月20日 17時
