30 お揃い ページ23
(つ…
疲れた………―――)
日中は訓練所で兵士(と何故か幹部達)の相手をし、夜は奉仕活動。
このルーティンをかれこれ4日は繰り返した頃、いくら体力に自信のあるAでも顔に疲労の色が見え隠れしてきた。
両手に水桶を持ったAは、本日何度目か分からない厩舎へとそれを運び、また水汲み場へと戻っていく。
どうやら、ひとらんらん率いる遊撃部隊が数日後に周辺の国へ偵察に赴く為、それまでの間に愛馬達の手入れをしてやりたいと言い出したそうで、この水はその手入れの際に使われるのだ。
こんなに運ぶ位ならいっそ水汲み場でやればいいものを、と心の中で嘆くAだが、
ひとらんらんは作物や動物に時間と労力と愛情を惜しみなく使う男だ。
それを知っている為、本人にそんな事を軽々しく言える筈も無かった。
『…あちぃな、』
ようやく全て運び終えた頃には汗だくで、ついでに水汲み場でバシャバシャと顔を洗えば、頬のガーゼがぺらりと剥がれてしまった。
(一応部屋に戻る前に医務室に寄るか)
・
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医務室に行くと既に先客が居り、その者も自分と同じ様にガーゼを取り換えられている最中だった様だ。
『ゾム。』
zm「おいおい、“ゾム隊長”やろ？w」
『ぺ神隊長、俺もガーゼ換えて』
sn「はいはい〜」
zm「なんでぺ神だけ隊長やねん！」
隣に座るゾムがやいのやいのと野次を飛ばしてくる間も、しんぺい神は手早くAの傷を消毒していく。
sn「うん、化膿もしてないし、順調やね」
『あざっす』
新しいガーゼを貼りかえられると、しんぺい神はゾムとA見て、ふふっと笑う。
『？何すか。』
sn「いやぁ………
2人の頬の傷、お揃いみたい。」
ゾムと交互に指をさされ、一瞬固まっていたAだが、言葉を理解するとガタリと椅子から勢いよく立ち上がった。
『は、………はあ！？誰がこいつなんかと！』
zm「…素直やないなぁw」
ぺ神の言葉にみるみる顔を赤くしていくAが面白くて笑っていると、
帰る！とこちらを一睨みして医務室から出て行ってしまった。
sn「あらら、前途多難？w」
にやにやと口角を上げてこちらを見るしんぺい神に、
「そうみたいやなぁ」と少し困った様に肩をすくめた。
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あ(プロフ) - 更新待ってます...。。 (2022年11月26日 18時) (
レス) @page46 id: f1c4052875 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 黒カビさ〜ん！お久しぶりでっす！僕が最近いなかった理由をまとめたので見てくれると嬉しいです (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1b989425f (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 桜良ゆきさん» 桜良ゆきさん、お優しいお言葉ありがとうございます…！；；亀更新となっておりますが、引き続き楽しんで頂ければ嬉しいですm(_ _*m) (2020年8月20日 15時) (レス) id: 0d84c7512f (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - Lunaさん» Lunaさん、おわーーーーコメ気付かず申し訳ない…！！；；；；亀更新となってしまってますが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです…！ (2020年8月20日 15時) (レス) id: 0d84c7512f (このIDを非表示/違反報告)
桜良ゆき(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！作者様こそ体調を崩されないよう、お気をくださいませ！気長に待っております⊂((・▽・))⊃ (2020年8月15日 13時) (レス) id: 82b27650f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒カビ | 作成日時：2020年5月20日 17時
