【銀魂】夕陽の書き置き文 (ページ5)

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愛しい君たちへページ5

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｢…A…｣

初めて与えられた私だけの名前
人を殺さずとも与えられる美味しい食事
こんな私に怯えず接してくれる姉さん達

たくさんの衝撃をうけた

今まで歩んできた道が人の道理を踏み外したものであったことを知った

天照院奈落

ここで私は、
あなたの師匠にも出会うことになります

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｢…松陽先生｣

私もやはり、骸姉さんと同じく、手習いを習っていました

知恵を身につけること
武士道というもの
誰かのために生きること
学ぶことがどんなに楽しいのか
向けられた慈愛の眼差し

たとえそれが、罪人と牢番に過ぎすとも、
私はあの人の生徒になれました

けれど私は馬鹿だから

骸姉さん達とは違って
不器用で要領も悪くて

だから見つかってしまったのです

｢Aが逃げ出したぞ！追え！始末しろ！｣

先生を逃がそうとしてしまったのを

先生は逃げようともせず、静かに首を振りました

何故かわからなかった

だけど、今なら少し
わかってしまうかもしれない

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私は、やっと見つけた居場所をなくし、また人の道を踏み誤りました

けれど
今までとは違う

純粋な愛とか
普通の道を知ってしまった私には

この血塗られた道が
酷く汚く思えるようになってしまった

私にはもう
人を殺すことができなくなっていた

おかしいでしょう？

暗殺組織に身を置いた経験で
人が殺せなくなってしまうなんて

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それでも
容赦なく降り続く雨

あの日見た夕焼けさえ
汚い血の色に染まっていく

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