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愛しい君たちへ ページ3
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血に塗れた私の記憶
確か、まだあなたたちにお話したことはなかった筈
最後に私の人生を振り返らせてほしいのです
私の歩いてきた後悔の道を
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覚えているのは、
肌に刺すような夕陽と噎せ返るような血の匂い、
それから、烏の哭き声と山積みになっだ人だったモノ゙
それを人でないものに戻したのは、まだ六つにも満たない小さな幼子でした
私は、その山積みの屍の上に、ただひとり座っていた
『カァ…カァ…』
烏が哭いていました
真っ赤な空と赤く染まった小さな手は同じ色をしていたのに
それを綺麗だとは思わなかった
遠くで烏が死肉を啄みます
烏の黒い羽は血の朱によく映える
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白雪 - 泣いてしまいました。こんなに素晴らしい作品を見たのは初めてです。頑張ってください。 (2019年8月8日 19時) (レス) id: 03f6bf06e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティアー x他1人 | 作成日時:2019年1月19日 22時