今日から死んだ兄に代わって炎柱になります

廿漆ノ炎 ページ29

気分も落ち着き、宇髄さんがどこかに行こうとするのでついて行こうと足の向きを変える

すると首を切られた鬼が騒ぎはじめた







堕姫「ちょっと待ちなさいよ！どこに行く気っ！？」






鬼はギャアギャア騒いで宇髄さんに敵意丸出しで絡んでいる




それを軽くあしらう宇髄さんはさすがだ


それを見て少し、お嫁さんが三人いるから女性の対応に慣れているのかと思ってしまったのは秘密である









しかしその争いも一時で終わり、鬼が泣き出した







そこでふと疑問に気づく


鬼の斬ったはずの首と身体はまだ原型を留めており
いっこうに灰になって消えないことに






おかしい









堕姫「首斬られたぁ 首斬られちゃったあぁっ
お兄ちゃああん！！」


鬼が泣き叫ぶ

そして、その言葉に呼び出される様に
別の鬼が首の斬られた鬼の背中から現れた








空気から分かる、まったく別の鬼だと

私はその異様な光景に身体が固まり動けなかった









気づいた頃にはもう、鬼は背後に回り込んでいて
宇髄さんの頭部の飾りが散り、数箇所きりこまれている


何も反応できなかった









上弦の鬼の圧力にあてられ、身体が震え
別の意味で心拍数が上がる

本能が死ぬの警告している









妓夫太郎「…へぇやるなぁあ 攻撃止めたなあぁあ
殺す気で切ったけどなあ いいなぁお前

いいなあ」






両手に鎌を持つ鬼は妬ましそうに見ている、鎌から宇髄さんのものであろう血を滴らせながら

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