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廿捌ノ炎 ページ30

刀を持ってから努力はしていたつもりだった
十二鬼月に対しても戦えるように



しかし、今の状況はどうだろう

私は何もできていない









妓夫太郎「お前いいなぁあ その顔いいなぁあ
肌もいいなぁシミも痣も傷もねぇんだなあ…

肉付きもいいなぁあ 俺は太れねぇんだよなぁ
上背もあるなぁあ 縦寸が六尺は優に超えてるなぁあ

女にも嘸かし持て囃されるんだろうなぁあ



…妬ましいなああ 妬ましいなああ?」





後から現れた男の鬼はボリボリと顔をかきながら宇髄さんをじぃーっと見つめている

その視線にぞっとした








堕姫「お兄ちゃんコイツだけじゃないのよ!
まだいるの!!私を炊いた奴らも殺してよ!絶対っ」




妓夫太郎「そうだなあそうだなあ そりゃあ
許せねぇなあ

俺の可愛い妹が足りねえ頭で一生懸命やってるのをいじめるような奴らは皆皆殺しだ」







先程の威勢はなく泣きじゃくる女の鬼に、頷きながらもまだ顔をかいている

そしてふと、鎌を構えた





妓夫太郎「取り立てるぜ 俺はなぁ
やられた分は必ず取り立てる

死ぬ時グルグル巡らせろ 俺の名は妓夫太郎だからなああ」




その台詞と共に鋭い鎌の刃が向かってくる







まずい、動け

動け



自分の身だけじゃない、他人の命も同時に守れ







集中しろ



…集中!!









足に力をいれ床を思っいっきり蹴る
その勢いを利用し、刀で鎌をさばく




妓夫太郎「妬ましいなぁあ 人間かばって格好つけてなぁあ…?そこの女もいい肌だなあ 髪も綺麗だなぁ

そいつらにとっては命の恩人だよなあ、さぞや好かれて感謝されることだろうなぁあ」




宇髄「まぁな、俺は派手で華やかな色男だし当然だろ
女房も三人いるからな」




『……』







確かに派手で華やかですし、色男だけど…
自分で言えるのなんてこの人ぐらいだと思う


鬼も固まっている


だからその一瞬の隙に、宇髄さんは私に後ろにいる人達を逃がすように指示した


鬼の血鬼術が繰り出される

爆ぜるのと同時に飛び降りた







その人達を誘導すれば、急いで宇髄さんの元に戻るために足を動かす

震えはいつしか止まっていた









私よりも


兄ならもっといい戦いができるんじゃないか

兄ならもっと上手く救出できたんじゃないか

兄ならもっと被害を少なく出来たんじゃないか


そんな事ばかり頭に巡る









それでも


『私は戦わないといけない』









宇髄さんの元に戻れは全員が集まっていた

廿玖ノ炎→←廿漆ノ炎



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時

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