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拾玖ノ炎 ページ21

幼い時から私は唯一得意なものがあった
それを使うことでたくさんのものを補うことができた



全集中の呼吸を身につけられたからこそ、極め強くなれた

しかし、母が死んだことで刀を持っていいのかと頭を揺さぶられ

結果刀を置いた






それからの生活は一変し

家事全般はほぼ全て私がこなし、力仕事も多く





いつしか刀を置いても全集中の呼吸を使って生活をするようになった


それを使えば体力は多く使わなくて済むからか
使い方は自然に変化していった

そして今、それは精密な全集中の呼吸へと成り果てた







『…まぁ私はずっと全集中の呼吸をしていたからここまでできるようになった

炭治郎もきっとできるようになる』





私がそう言えば炭治郎は少し考えるような表情をして微笑み口を開く









炭治郎「Aは本当は剣士になりたかったんだな」




『……え…?』









自分の核を突かれた気がして、頭が停止した

彼の言葉に昔の自分の肩を揺さぶられた気がして、
まるで“正直になれ”とでも言われるかの様に









本当は剣士になりたかった









煉獄家には兄上がいるから、私は必要ないと自分に言い聞かせていた

だって剣士になっても、家事ぐらい頑張ればできたし千寿郎も利口で優秀だから任せることもできた









私も剣士になりたかった

兄上と背中を合わせ戦うのが夢だった




赤と青の炎で鬼の首を切り、魅了させたかった









もし

私が剣士になっていたら、兄は死んでいなかっただろうか?生きていただろうか?





そんなことが時々頭にチラついていたのに、無視していた

知らないフリをしていた









あの時、私も勇気を振り絞って

『剣士になり、兄上と共に戦いたい』と言っていれば何かが変わっていただろうか









しかし時間は戻りはしない



もし、運命の選択に直面した時
私はもう自分を殺したくない、正直になろうと思う









私らしい私で生きたい









『……うん…炭治郎ありがとう…っ!!よし!鍛錬の続きするぞー!!

炭治郎、善逸、伊之助 稽古つけてあげる!!三人でかかってきて!』




炭治郎「あぁ!」

善逸「えぇ…っ?!!!??」

伊之助「よしっ!勝負だ!!!」









今日もまた自分らしい私になれる

そんなこと感じながら私達は稽古に励んだ

廿ノ炎【恋】→←拾捌ノ炎



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時

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