拾参ノ炎【水】 ページ15
父とも打ち解けれて嬉しい私は、浮き足気味で隣町に歩いていた
ふと前を見ると、見覚えのある羽織を見つける
駆け寄りその方に声をかけることにした
『義勇さーん！』
後ろから呼びかければ振り返ってくれる
ただ何も喋らない
でも大丈夫、私義勇さんの心読めるんで(どやっ)
義勇「…Aか」
『…ぁ、もしかして同じ任務？そうだ！！
まだ夜まで時間あるので噂で美味しい鮭大根のあるお店を聞いたので行きません？』
“鮭大根”と聞いてピクっと義勇さんが反応する
これは食い付いたな
義勇「……行く」
(…任務前で時間があるとは言え、道草をくっていいのか…？いやでも、鮭大根……まぁ、背に腹はかえられないから)行く
という感じだろうか
まぁ時々何考えてるかわかんないけど
そうして、鬼が活動する夜を待つという口実で
私たちは鮭大根を食べに行った
『美味しいですか？義勇さん』
義勇「…あぁ、(味が染み込んでいて、それに俺好みの味付けでとても)美味しい」
と言って幸せそうに食べている
その姿に本当に好きなんだな…と毎回実感させられるのだ
そうそう、実はAには最近始めたものがある
それは【義勇さんと鮭大根観察日記】である
意外にもこれが中々楽しくて、いつかこの日記の様子をしのぶさんとネタにできたらなぁと思っているのだ
『…今日の鮭大根は当たり、、口角がいつもより上がっている』ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
これで本日の日記は完成
義勇「ご馳走様」
『ご馳走様でーす』
お金を置いて、店主に頭を下げ外に出る
空を見れば夕陽が眩しい、もう少しで夜になるだろう
気がつけば、さっきまでのほのぼのした空気はもうなくなっている
そんな空気は日が沈むのと同時に消えていったからだ
義勇「行くぞ」
『あ、はーい！』
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烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (
レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます！！！語彙力フル活動で頑張ります！！ (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ！！好きです！！ こういう作品大好きなんです！！応援してます！！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：為人 x他1人 | 作成日時：2019年10月27日 19時
