5話 ページ6
『ありがとうね、春千夜。おやすみ〜』
「はい！お勤めご苦労様です」
『ただいまー』
春千夜に送ってもらい、玄関でそう呼びかけるも返事はない。今朝夜勤だと言っていたことをふと思い出した。
そのままある一室に入る。
そこトロフィー、メダル、賞状に溢れた部屋。
『……次も勝て、勝たなきゃ』
零れた言葉にAは、はっとした
トロフィーに映る自分が、あまりにも険しかったから
『…楽しまなきゃだよね、真一郎くん』
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＿＿小学生の頃
大会の帰りに、塾があって気が向かない日だった。
大会で貰った金メダルと賞状、道着を雑にカバンに入れて塾に向う。
「おい、テメェどこ見てんだコラ」
「おっと、、わりーな！ぶつかっちまって」
道中、道の真ん中で不良が揉めていて通れなかった。
図体のでかい男三人、に絡まれた男
見ていたが、その男は避けたのにぶつかってこられた。
男は「悪かったって」と何度も謝るの対して、男三人は調子に乗って馬鹿なことばかり言っている。
＿＿そして、拳が振り上げられた瞬間。
私は持っていたカバンを投げつけ、見事顔に命中
「お、おい！」
『お兄さんたちカッコ悪い
この人何も悪くないし、わざとぶつかったの見てたよ』
その男を庇うように男たちの前に立ち塞がると、残り二人の男が睨みつけてきた。顔面にくらった男も、カバンを投げ捨てて、私を睨みつける。
「クソガキ、していい事と悪いことがあるだろうが」
『じゃあ、お兄さんたちは悪いと分かっててやってるんだね。ちょーダサい』
「……ッ！！調子に乗りやがって！」
拳がこちらに向かってくる、背後の男がわたしを助けようと手を引いたが、それを振り払う。
拳を避け、左足を踏み込み襟元をつかむと後ろに倒れ込んだ＿＿巴投げ
それを見て、残された二人の男も襲いかかってくるが、足を引っかけ、上手く転ばす。
しかし、それくらいではすぐ立ち上がる。
＿＿身構えたその時だった
「おい、真。ウロウロすんなって
お前、すぐ喧嘩に巻き込まれるんだからよ」
現れた男三人が、先程の男を守るように立ち塞がった。
すると、顔の綺麗な男が近づいてきて「真ちゃん守ってくれてありがとうな、カッコよかったぜ」と手を引いて助けてくれた。
それからはあっという間だった。
図体のでかい男が睨むだけで、男たちは「やべぇ、初代黒龍だ！！」と、ビビって去ってしまったから
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為人(プロフ) - ふらんそわ。さん» ありがとうございます´`* 頑張ります (2022年1月16日 21時) (
レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 面白いです‼︎続き気になるッ…‼︎‼︎ (2022年1月15日 0時) (レス) id: 149dedba41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：為人 x他1人 | 作成日時：2021年10月31日 23時
