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3話 本編 ページ4

武藤康宏とは、幼い頃から一緒に育った。
武道の道を生き、すれ違いは起きつつも、お互いに大切な存在だった。








__集会開始30分前

花垣武道は神社に着くと、女性がいることに気づいた
自分とあまり変わらない身長、制服を見て高校生だということは分かった。


「あのマイキーくん。あの人って…」


「ん?あぁ、Aは俺らの姉貴みたいなもん
あいつには世話になってんし、集会参加も許してんだ」






楽しそうに会話をし、笑っているAに「へぇ、そうなんですね…」と視線を向けながら返すと、目が合う

すると、こちらに向かってきた。



『やっほ〜マイキー、噂したでしょ?』


「おう。Aはムーチョの女だからタケミッチに手ぇ出すなよーって教えてた」


「ちょっ、マイキーくん?!
誰か聞いただけじゃないっすか!俺、彼女いますしっ」




マイキーに弄られている様子を見て
Aは、可愛いなぁ…っと思いながら笑みをこぼす


『特服デビューと同時に壱番隊任された子だよね?
初めまして、ムーチョの嫁になりたい Aでーす。よろしくね〜』


「え?は、はい!!よろしくお願いします」


「あ、タケミッチ。こいつにも礼言っとけ
東卍の特服は、こいつがボランティアして貰ってる布で出来てんだ」



「え!そうだったんだ……ありがとうございます!!」


『いえいえ。ゴミ拾いとかしたら、衣服店営んでる地域会長さんが布くれるんだよね!!
武道くんのは残ってた布で足りたし、気にしないで』





そう、わいわい話していると背後から声がかかった


「姉御、隊長がそろそろ帰れって言ってます
俺送って行くんで、帰りましょう」

『えーー』



「大人しく帰ったら、朝ごはんフレンチトーストにしてくれるそうですよ」

『本当!?』



視線を送ると「約束するから帰れ」と、口パクで返され、康宏に『帰るね〜!』と手を振った。

『じゃあね、二人とも!』




















「姉御は、隊長が好きなんですか?」

帰り道、突然聞かれた。
普段、美味しいラーメン屋の話ばかりするのに



『え、うん。春千夜ってば恋バナしたかったの?』


「したくはないですけど、隊長が最近指輪探してたんで、結婚でもするのかなって」


『……あ、うん。卒業したら籍入れるの』


「……え?付き合ってねえのに、ですか?」




その“え?”が、いつも違って視線を向ける
いつもは分かりにくいのに、この時だけはわかった

__寂しそうな目

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為人(プロフ) - ふらんそわ。さん» ありがとうございます´`* 頑張ります (2022年1月16日 21時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 面白いです‼︎続き気になるッ…‼︎‼︎ (2022年1月15日 0時) (レス) id: 149dedba41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2021年10月31日 23時

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