23話 ページ24
黒川イザナとは、真一郎くんのバイク屋出会った。
彼は強さに愛された人で、強さに引き目を感じる生活をしていた私にとって、彼の強さは心地よかった。
けれど、時が経つ度に少しのズレが大きくなり全然違う世界にイザナも康宏も行ってしまって、それがどこか悲しかった。
悪行はヒートアップしていき、二人が麻薬に手を染めたのを目撃してしまったのを境に、対立関係が生まれた。
混沌とする極悪の時代の中、悪行を楽しむ極悪世代たちを止め続けた。そして付いた異名は＿＿極悪世代の姫
イザナは強さで支配し、また強さに惹かれて仲間が集まり
私はチームではなかったけれど、いつの間にか慕ってくれる仲間が抗争となれば集まってくれる人々ができていた。
イザナから獅音へと世代が移り、そして、ある日東京卍會が黒龍に勝利したことで、黒龍との対立は終わった。
＿＿＿そして、佐野真一郎の死によって
黒龍イザナの悪行も止まり、極悪世代の姫も用済みとなり時代から姿を消した。
今思えば、対立し続けたのは大切な友達の過ちを止めたい気持ちと同時に、強さを惜しまず発揮出来る環境に酔っていたのだと思う。
廃人になってしまったイザナに会う度、胸が締め付けられた。結局爛々と無双する彼のことが好きだったから
極悪の世代のみんなも、そうだったから前線から姿を消したイザナの今を知って、会いには来なかった。
そして、ある日寄り添い続けた結果
イザナはゆっくりと佐野家の関わりを教えてくれた。
「……あの日、オレを捨てた母親に偶然会った。
うるさくて、煙たいパチンコ店で少しだけ…話をした
真一郎とオレは…血が繋がってなんかなくて
エマとも兄妹じゃなかった。オレは連れ子で実の父親は刺されて死んで……母親なんか知らねぇ
…………最初から家族なんかいなかかった
居場所なんか何処にもなかったんだよ」
佐野家と、交流を深める事に違和感を感じていた。
＿＿その違和感がコレだった
「……黒龍も、マイキーのために遺したものでオレはただの通過点でしか無かった。だから、壊してやりたかった。
…でも、本当はオマエが羨ましかった。真一郎からたくさん教わったのに、Aの方が真一郎によく似てる」
そんなイザナを、ただ寄り添って支えることしか出来なかった。イザナの苦しみはイザナにしか分からない。
そして、立ち直る時が来るならそれは鶴蝶だと思っていた
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為人(プロフ) - ふらんそわ。さん» ありがとうございます´`* 頑張ります (2022年1月16日 21時) (
レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 面白いです‼︎続き気になるッ…‼︎‼︎ (2022年1月15日 0時) (レス) id: 149dedba41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：為人 x他1人 | 作成日時：2021年10月31日 23時
