26話 ページ27
観念しなさいと言わんばかりの瞳がこちらを見ている
しばらく視線を巡らせ、ふっ……と俺は目を逸らし笑った
『そう、俺が生きている限り永久的に魔法は続く
ならそれは一生と言い表す方がいいかもしれない。でも、俺は永遠の時を老いることも無く生きることができる』
体が老いるなら、老いない身体を作ればいい
脳がダメなら脳を作ればいい、心臓がダメなら心臓を作ればいい。
＿＿＿そうすれば、変わらない俺を維持出来る
｢アタシには到底理解できないけれど、アンタの気持ちはよ〜く分かったわ。とってもめんどくさいのも｣
『……はい？』
｢アンタは過去に囚われている。そう呪縛、呪いね。
その編み込みも、成長を遅らせて“男らしくならないようにしている”のも、全部アンタが過去に囚われている証拠よ｣
『…………意味がわかりません』
｢はぁ……だからっ！！カリムに似合っていると、可愛いと言われた自分でいたい。ジャミルと仲良く背中を合わせていられた少年のままでいたい。
＿＿あの頃のまま、変わら『意味がわかりませんと言っています！！！』｣
言葉を遮り、寮内に沈黙が流れる
ただただ、俺の切れた息だけがうるさかった
俺の本当の願望を的確に知る必要なんてない
知ったところで、俺にそんな資格はないのだから
『ヴィル、転入祝いありがとう……今日はここで失礼するね。じゃあ、いいホリデーを』
＿＿＿＿またこうやって、逃げ出すんだ
･
･
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Aが出ていった直後、扉が開くがそれはAではなかった。
｢いいのかい？ヴィル、あれじゃあ解決には繋がらないと思うのだけれど｣
｢ルーク……今後、盗み聞きなんて品からやめなさい
それと、スカラビアは多分アレで大丈夫だわ。教師も多数の生徒も心配しすぎなのよ｣
｢ふふっ、彼らなら絡みあって解けなくとも絡みあうことで一つの大きな縄になるかもしれないからね
私も観察するのが楽しみだよ！｣
｢……まぁ、何はともあれ。さっさと解決してくれないと困るのよ。そろそろ、4年生が帰ってくる時期なんだもの｣
｢ウィ！……そうだね｣
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為人(プロフ) - サイコパス人間さん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年8月17日 0時) (
レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス人間 - 頑張ってください！！これからも頑張ってください！ (2020年8月16日 23時) (レス) id: a7568b633b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：為人 x他2人 | 作成日時：2020年7月12日 2時
