25話 ページ26
クルーウェル先生の言うことは確かに正論で事実
俺たち三人は絡みあって、解けなくなった
___呪いのように
「ちょっとA、アンタ顔色悪いわよ」
『…!あぁ、ごめんヴィル ストレッチの相手に失礼だったね』
「アタシは構わないけれど、今のアンタは見てられないわね。放課後うちの寮に来なさい、いいわね?」
『えっ、ヴィル?!』
「ほら、さっさとストレッチ始めるわよ」
飛行術のストレッチの途中、意識が何処かへ行っていたのかヴィルに心配をかけてしまった
考え事をしていたあまりに、申し訳ないと思った
せっかくの飛行術なのだから、こういう時こそ羽を伸ばし考えるのをやめるべきだろう
『___飛べ』
箒は素直。だから、怯えや苛立ちは逆に制御出来なくなる原因になる。なぜなら魔力に波ができるから
ただ、飛びたいという気持ちだけでいい
“Aは飛行術が上手だなぁ〜!俺は絨毯じゃないと、そこまで早く飛べないんだよなぁ……”
“うーん、惜しいところまでは行くんだけどなぁ〜あともう少し速くなれば追いつけるな!”
“よっしゃ!!俺の勝ち!おーい、A大丈夫か?
……なっはは!そうだよな、疲れたよな〜!”
“勝負時がAも一番活き活きしてて、すごく楽しいし好きだな!”
『俺も好きだよ、でも……好きだからお前から離れないと気が済まないんだ』
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「アンタ、明日からどうするつもり?ホリデーだから皆帰省するでしょう」
『アズールくん達が帰省しないの知ってたからね、無理言って泊めてもらうことにしたよ
それに、ホリデーの後半は手続きの間、転入先の寮に止めてもらえるんだ』
「……酷い顔、見てられないわね」
『冷たっ』
彼の私物だろう。とても繊細な感触であり甘い香りがするクリームを顔に塗られた
そして、手にも色々な種類で
「これ、転入祝いとしてあげるわ。乾燥で熱砂の国で生まれ育った割には白くて綺麗な肌が台無しになってるもの、大事に使いなさい」
『……ありがとう、ヴィル』
「髪も肌も何もかも、アンタは一年の頃から綺麗だったわ。大方、魔法で何かしらやってたみたいね」
『ははは、魔法に永久的な効果はないのに出来るわけないじゃないか』
「誤魔化しても無駄。私が言っている永久的効果は、“術者本人が生きている限りの永久的効果”のことを言っているのよ」
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為人(プロフ) - サイコパス人間さん» ありがとうございます!頑張りますね! (2020年8月17日 0時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス人間 - 頑張ってください!!これからも頑張ってください! (2020年8月16日 23時) (レス) id: a7568b633b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:為人 x他2人 | 作成日時:2020年7月12日 2時