〔TOB〕氷の誓い (ページ14)

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第十二話:ミルトの正体ページ14

エレノアとの話を終え遺跡に戻り眠り直すユルール達

次の日の朝…

ユルール「ふ…わぁ…よく寝たかな？」

と言うユルール

マギルゥ「何故疑問符が付くんじゃ？」

と近くにいたマギルゥが言う

ユルール「何となく、かな」

そう答えるユルール

カディ「何となくなのか…」

呆れたように聞いていたカディッシュが言う

ベルベットがエレノアに確認をした後

ベル「次はあんたの番よミルト」

ベルベットは睨みながらそう言う

ミルト「分かっている。場所を変えようか」

遺跡を出て直ぐの場所に場所を移しミルトは話始める

ミルトは次代の筆頭対魔士としてアルトリウスに育てられてきたこと

聖隷と同じ真名があり、それが本来の名であること

教えられてきたことと現実との矛盾を知り、ベルベット達の旅に付いていきたいと

ミルトは自分の想いをベルベットに伝える

ベル「それで、あんたの本来の名前は？」

ベルベットがそう聞く

ミルト「私の真名はテラリア…『テラリア=リフェル』だ」

ミルトが真名を言う

ユルール「(へぇ……アルトリウスは何を思って彼女にこの『真名』を付けたんだろう)」

ミルトの真名を聞きそう考えるユルール

カディ「成る程…これで納得いった」

アイゼン「ああ」

カディッシュとアイゼンがそう言う

ラフィ「どういうこと？」

ライフィセットが二人に聞いてきた

カディ「ああ…ミルトの真名意味は」

ユルール「『光導く者』だよ。『テラリア=リフェル』でね」

カディッシュの言葉を遮りそう言うユルール

ベル「テラリア…それがあんたの本当の名前…真名なのね？」

ベルベットが確認するように聞く

テラリア「ああ」

テラリアが言いながら頷く

ラフィ「じゃあ『ミルト』じゃなくて『テラリア』って呼ばないと！」

マギルゥ「そうじゃの」

ロクロウ「そうだな！」

カディ「ああ」

ライフィセットが言うと周りも言葉や頷きで賛成する

ユルール「(ふふ……ん？)エレノア？大丈夫？微動だにしてないけど……？」

固まり続けるエレノアに心配し聞くユルール

エレノア「テラリア様……よろしいのですか？私達に真名を言っても……」

ユルールの言葉に反応せず、不安げにテラリアに聞くエレノア

ロクロウ「今更だな……」

カディ「ああ……」

エレノアに微妙な表情で言うロクロウとカディッシュ

テラリア「いいんだ。旅を共にする者……"仲間"達なのだから」

テラリアが言い切るとベルベット達は互いに顔を見合せ微笑み合うのだったー…