〔TOZ〕雷の天族３ (ページ4)

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第九十八話：ゴドジンでの戦闘　その後４ページ4

ユルール「大丈夫治療は終わったよ……今はこれで大丈夫だとは思うよ」

近付いてユルールにスレイが聞くと彼はカディッシュのみ気付くが表情暗いまま答える。彼の表情にスレイ達は気付くことなく、答えにスレイ達は嬉しそうにする

デゼル「今は、か……」

カディ「仕方ねえって……」

ユルールはスレイ達にマシドラのことを言うと彼らの後ろへ移動する。移動してきたユルールにデゼルとカディッシュが近付き言う

ユルール「僕でも症状の緩和、進行を遅らせることしか出来ないよ……」

近付いたカディッシュとデゼルにユルールは苦笑いをするが、その苦笑いは暗い

スレイ「用事はもう済んだよ」

「みんな、落ち着いてくれ……」

ユルールとデゼルと話しているとスレイのそう言う声と意識を取り戻したのかマシドラの声が聞こえてくる

ユルール「村長殿、まだ起き上がっては……！」

２人の声…どちらかというとマシドラの声に振り向いたユルールはマシドラが起き上がろうとしているのを見て慌てて止めようと近付くが、マシドラはユルールの止めようとするのを制する

「心配はいらない。この方は本物の導師だよ」

起き上がったマシドラが周りの村人達へと告げる。マシドラが告げた言葉に村人が驚く

ユウナ「気付いた……！」

ハーレイ「流石に気付くだろ……」

マシドラの言葉にユウナは驚く。ユウナの驚きにハーレイは呆れたように言う

「導師よ、ひとつだけわかってください。村の者に罪はない。すべては私の」

スレイ「オレは事情が知りたかっただけなんだ

だから帰るよ。このままいいかな？」

マシドラはスレイに村人は悪くないとさらに言おうとするが、スレイは首を振ってマシドラの続く言葉を遮り言うと後ろにいるカディッシュ達へいいかと聞く

カディ「(スレイのしたいようにすりゃあいいが……秘力を知る奴に聞かず秘力はどうするつもりだ？)」

スレイの言葉に頷くとカディッシュはキセルを吹かし内心でスレイはどうするつもりなのかと思う

ロゼ「……わかんない

けど、スレイがこの人を信じたのはわかった。だからいいよ」

スレイの言葉に驚いていたロゼがスレイに色々飲み込んだように言う

ライラ「ロゼさん……」

ユルール「少しずつ分からないことはわかっていけばいい、知らなければ知っていけばいいよ」

ロゼの言葉と様子にライラは彼女の名を呟き、ユルールがふっと笑いかけ言うのだったー……