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コラボネタ8 ページ50

更に数日が経った日……

門の所で掃き掃除をしていると目の前には11人の子ども達が現れた

「えっと…俺に何か」

団蔵もいるから団蔵のクラスの子ども達だろうとわかるが何故ここにいるのか…聞こうと

「団蔵から加瀬さんは今までの天女樣と違うと言われたので、確認のため暫くご一緒させてください」

団蔵以外は見極めようとする目をしている。確か、10歳だと聞いたぞ。と思いながら、そう……としか言えなかった

「加瀬さん、勉強教えるのすっごく上手いんだぞ!ということで教えてください!」

真面目そうな子どもに団蔵が言うとここ最近のように勉強を教えてと加瀬に団蔵が言う。団蔵の様子に周りの子ども達がざわざわする

「団蔵、いいのか?」

「はい!」

ニコニコと団蔵は加瀬に笑いながら勉強を教えてやる。真面目そうな少年‐黒木庄左衛門はジッと団蔵と加瀬の勉強のやり取りを見ている

団蔵と庄左衛門以外の子ども達は加瀬の様子を窺いながら勉強を聞いている。そして、今日も監視の少年達が戻って来る前に勉強を終える



















「ありがとうございます!」

「あぁ。さっ、急いでお戻り」

勉強が終わり、元気に団蔵がお礼を言う。加瀬は監視が戻って来る前にここから去るように言う。団蔵達はその言葉通り急いで去る

「なっ!違うだろ!」

ニッと笑って庄左衛門に団蔵が言う

「そうだね……でも…」

ほんの少しの交流しただけでは組は加瀬が天女のような人間ではないとわかった。わかった、が

「伊作先輩と食満先輩のようなお人、だよね……」

赤毛の少年‐猪名寺乱太郎が悲しそうに言う。天女に操られず後輩達を守るために心身共にかなり傷付いた大好きな先輩達……委員会で直属の後輩の乱太郎とふくよかな少年‐福富しんべヱと壺を持つ少年‐山村喜三太が悲しそうな表情になる

伊作と留三郎と同じだと、11人は加瀬が自己犠牲するタイプだと見抜いたのだ

「まだ、わかんねぇだろ……」

伊作と留三郎と同じだとわかるが、まだ信じられないのもまた同じだ。団蔵と髪色が似た少年‐摂津のきり丸が呟く

「そうだね。でも、団蔵が違うと言い切ったのも本当だと思う」

は組の中で1番辛い思いをしたのは、団蔵だ。天女に直接殴られたり操られた先輩から……

そんな団蔵が言い切ったのだ。ならば、自分達は……

「だから、みんな ー 」

庄左衛門の言葉に一瞬驚くが直ぐに彼を除く10人は頷くのだったー……

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作者名:クーシー | 作成日時:2022年5月25日 21時

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