第七十一話:聖殿パラミデスへ 三章 ページ23
「私も、母と二人で育ったものですから他人事とは思えなくて……」
エレノアの言葉に喜んだ女性は親子と境遇が同じで他人事ではないと言う
エレノア「……母娘か」
その女性の言葉に少し顔を俯くと小さく呟く
テラリア「(エレノア……?)」
エレノアのその言葉が聞こえたテラリアは心配そうにエレノアを見る
ベル「行きましょう、対魔士様」
エレノアにベルベットはそう言うとそのまま聖殿パラミデスへ行くための扉に向かう。テラリア達もベルベットの直ぐ後ろをついて行く
マーナン海礁へと出ると水系の魔物及び業魔がいるため、雷の術技が使えるカディッシュは前線へ必然的になり
ベルベットにライフィセット、ロクロウにテラリアがカディッシュと同じく前線で戦っている
テラリア「龍雷の輝跡!」
ロクロウ「翠波活殺!」
テラリアの雷の龍が魔物を襲い、動けなくなったところをロクロウが止めを刺す
フィ「スゴイよ2人共!」
カディッシュが雷の技で敵を纏めてダメージを与えるとテラリアとロクロウが止めを刺す流れでマーナン海礁をどんどん進んで来ていた
テラリア「そんなことはない」
弓を仕舞ながらライフィセットにテラリアが言うとロクロウも同じく頷く
テラリア「わっ!」
ロクロウ「おっと、大丈夫か?」
進もうと一歩踏み出したら足場が悪かったのかテラリアが転びかけたところを直ぐ側にいたロクロウが直様支え事なきを得る
テラリア「すまない、ありがとうロクロウ」
転びそうになり驚いたテラリアだったが、体勢を戻してもらいながら支えてくれたロクロウに礼を言う
ロクロウ「気を付けろよ」
ニカッと笑いながら答えるとライフィセットが大丈夫?とテラリアに聞くのでテラリアはあぁと頷き答える
ユルール「気を付けて進もう。特にアイゼンね」
1つ手前の戦闘で、無理な体勢で体を支え左手首を痛め、先頭組から離脱していたユルールは苦笑いしながらも他の者達(特にアイゼン)に聞こえるように言う
カディ「気いつけろよ」
ユルールの言葉に一番先頭を歩き戦闘をする・していたカディッシュはキセルをくるくる回しながらロクロウ達を見ながら言う
エレノア「砂浜もそうですが、ここも戦いにくいですね……」
カディッシュと同じ先頭組のエレノアが普段の戦闘ではそう疲れを感じていないように見えるが、ここマーナン海礁ではそうではないのか疲れたように言うのだったー……
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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時