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あなたside
「あ、あのっ…私、やっぱり…っ…(涙)」
丸「…あ！まだお名前聞いてへんかったね。
お名前、何て言うん？」
「…っ、…(涙)」
"やっぱり無理です、帰ります"─
そう言おうとしたのに遮られた。
丸「君のお名前は何て言うんですかっ？」
それはまるで
小さい子に話しかけてるような言い方で。
「…っ…峰山A、です…」
ちょっとムスッとして言ったのに
丸山先生は相変わらずにニコニコしてる。
丸「峰山さん？
僕、丸山やから"山"お揃いやね！
しかも"ま"と"み"やから
もし学生の時に出逢ってたら
お隣さんやったかもしれへんなぁ！」
更にはそんな
訳の分からないことを言い出して…
…しかも嬉しそうに、
ほっぺたをピンク色に染めながら。
丸「うーん、でも峰山さんやと
堅苦しいよなぁ？
Aちゃんって呼んでもええ？」
「…っ…はい…何でも…」
正直呼び方なんてどうでもいい。
今はそれどころじゃないのに…(涙)
丸「はっ！ごめんごめん！
歯痛いんやったよねっ
こんなとこで立ちっぱなしで
お話してる場合ちゃうかったっ(汗」
え、嘘でしょ…？忘れてたの…？
丸「ほな…ここ！
ここ座ってちょっと待ってて？
手洗ったり、準備してくるからっ」
"ここ"と先生が指すのは
もちろん歯医者さんのイスで。
丸「…今ね、ご覧の通り
僕とAちゃんしかおらへんし、
レントゲンとか…あっ、これ！
これ歯を削る機械やねんけどな？
これとかも電源切ってあるから使えへんのよ。
やからね、何にも怖いことないで？」
あっちに行ったりこっちに行ったり…
少しでも私の恐怖心を減らそうとする
先生の気持ちがすごく伝わってきて…。
確かに、今できることがそんなにないなら…
ちょっと診てもらって
お薬をもらうだけなら、
あまり怖くないかもしれない。
「…………」
ゆっくりイスに近付いて
勇気を出してそこに座った。
隆「…ふふ、ちょっと待っててね？」
丸山先生はふわっと優しく笑って
診察室の奥の方に消えていった。
シーンとした診察室に一人になると
途端に寂しくて心細くて…
チラッと横を見ると
色んな器具が置いてあるし。
上を見たらライトがあるし。
あぁ、歯医者さんの診察室なんだ…
って改めて実感して。
奥に行った丸山先生が
すごく怖い人になって
戻ってきたら どうしよう、なんて…。
─やっぱり、怖いな…(涙)
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琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» 3か月過ぎてのレスあり得ないですけど…m(_ _)m（ 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…）とありましたがその描写が登場人物になれてその世界に入りこんで気持ちも目の前にある景色もまるで見ているように感じます！ (2021年3月15日 22時) (
レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…(._.) こちらこそ、琴子さんからのリクエスト全然書けなくてすいません(><)もうしばらくお待ちください…。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 琴子さん、明けましておめでとうございます！こちらこそ昨年は(昨年も、ですね 笑)お世話になりました。今年も変わらずお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 入れられましたらお知らせします！新年早々から、お詫びする事で…また(^o^)／ (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 優しい先生と怖がりな主人公。ひとつひとつの描写が心に思う事が、丁寧に描かれていて楽しいです！ボード返信まだですみません。 ボードと同時にと思いましたがなかなか書けないので、こちらだけ先に。 (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2020年11月26日 21時
