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あなたside
『でも…誰かを夏希だと勘違いしたことは
今まで一度もなかったので…
正直、私たちも驚いているんです。』
安「そうでしたか…」
『…失礼ですが、お名前は？』
「えっ…あっ…鈴原と申します…」
『鈴原さん…
先ほどは話を合わせてくださり、
ありがとうございました。
驚かせてしまって申し訳ありません。
ですが…親の私からも見ても
あなたは何となく、
夏希に似ている気がします。』
そう言って武志さんは
とっても柔らかく微笑んだ。
安「…似ている彼女を見て、
夏希さんだと思い込んでしまったんですね。」
『これは、本当に
自分勝手なお願いだと思いますが…
母は、ずっと夏希の死を受け入れられずに
とても辛い思いをしてきたと思います。
先ほど、鈴原さんを見たとき…
あんなに嬉しそうに笑う母の顔は
私たちも久しぶりに見ました。』
「…っ…」
『…大倉先生から、
母はもういつ急に悪くなっても
おかしくない状態だと言われています。
……幸せな気持ちで、
最期を迎えさせてあげたい…っ…
どうか、母の前では"夏希として"
話を合わせていただけませんか…っ…？』
「…っ……」
何となく、そう言われるだろうなって
思ってはいたけど…
でも、それが本当に
シズさんのためになるんだろうか。
どうしても、嘘をついて騙してるっていう
罪悪感が消えずにいる。
どう返答して良いか分からず、
安田さんに目で助けを求めると、
安「…彼女は今年の春に
看護師になったばかりで…
緩和ケアを必要とする患者さんを
本格的に受け持つことも
シズさんが初めてなんです。
…彼女の負担も考えると、
今すぐに"分かりました"とは
お返事することができません。」
安田さんが代わりにそう答えてくれた。
『そうです、よね…』
安「僕たちだけでは
決められることではないので、
師長や大倉医師とも相談してから
後ほどお返事しに伺います。
それでもよろしいですか？」
『はい…っ…もちろんです。
無理なお願いをしてしまって
申し訳ありません…っ…
ですが、どうかよろしくお願いします…っ』
武志さんは立ち上がって
深々と頭を下げた。
『鈴原さん…
こんなことお願いしてごめんなさいね。』
「い、いえ…っ…」
……私は一体、どうするべきなんだろう…(涙)
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∞ゆず丸∞(プロフ) - チェリーさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(TT)！お読みいただきありがとうございました！！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 涙が止まらないほどすごく感動しました！ (2020年1月17日 1時) (レス) id: b33ac076fe (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 亮ちゃんさん» いつも最後の終わり方が分からずに悩んでしまうので、"最高"と言っていただけてとても嬉しいし安心しました(T-T)!!最後までお読みいただき、ありがとうございました！！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - めぐもんさん» 泣いてくれたんですか(´；ω；`)"素敵な作品"と言っていただけて、とても嬉しいです！最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - せつさん» こちらのお返事遅くなってごめんなさい(;´д｀)Twitterのフォローありがとうございました！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2019年1月13日 23時
