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あなたside
丸山先生の話を聞き終えた私の頬には
自然に涙が一筋流れていた。
「ｸﾞｽｯ…
そんなことが、あったんですね…(涙)」
丸「今、大倉がナースやドクターに
めっちゃ厳しいのは、
そのことがあったからやと思うねん。
リンリンちゃんにも辛い思い
たくさんさせたよなぁ。ごめんな？」
「い、いえ…(涙)」
医療ミスで萌笑さんを亡くしたのなら、
そうなって当たり前だと思う。
丸「今いるスタッフは
大倉の厳しさに耐え抜いた強者か、
あとは大倉が信頼をおいて
自ら声をかけて集めた人たち。」
学生時代からのお友達の
丸山先生や安田さんがきっとその
"大倉先生が信頼をおくスタッフ"
になるんだろうな…。
「じゃあ…
大倉先生が私の祖母を助けてくれたのは
まだ医学生のときなんですね…？」
どう考えても、
まだ優しくて笑顔が素敵な大倉先生だった。
丸「たぶん、そうやと思うで。」
「でも…確か病院では
"大倉先生"って呼ばれてましたよ…？」
丸「大倉は、医者になれたら
ここの病院で働くことが
ほぼ決まってたからね。
学生時代から、資格なくてもできる範囲で
バイトみたいなことしてたみたいやし…
院長の息子ってこともあって、
院長がスタッフにそう呼ばせてたんよ。」
「なるほど…」
これで色んなことが繋がった。
丸「けど…
リンリンちゃんが来てからの大倉は
ええ方向に変わっていってると思う。
少しずつ昔の大倉に戻ってるというか…」
「えっ…」
丸「…萌笑ちゃんが
亡くなってからの大倉は、
ほんまに感情を持たない
ロボットみたいやってん。
医者になって患者さんと接し始めてからは
なんぼかマシになったけど…
それが今は、リンリンちゃんのことを
心配したり、リンリンちゃんのために
熱くなったり怒ったり…
何より、笑顔が増えた気がするんよね。」
「…っ……」
丸「リンリンちゃんやったら、
大倉の固まった心を
溶かしてあげられる気がするんよ。」
「……わたし、が…」
そんなこと、私にできるんだろうか…。
丸「…ごめんごめん。
こんなん言うたら働きにくくなるな？
まぁ、あんま気にせんと
そのままのリンリンちゃんで
おってくれたらええよ^^」
丸山先生は
"俺から聞いたって絶対言わんといてな？"
って人差し指を唇にあててウィンクしながら
もう一度念をおした。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - チェリーさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(TT)！お読みいただきありがとうございました！！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 涙が止まらないほどすごく感動しました！ (2020年1月17日 1時) (レス) id: b33ac076fe (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 亮ちゃんさん» いつも最後の終わり方が分からずに悩んでしまうので、"最高"と言っていただけてとても嬉しいし安心しました(T-T)!!最後までお読みいただき、ありがとうございました！！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - めぐもんさん» 泣いてくれたんですか(´；ω；`)"素敵な作品"と言っていただけて、とても嬉しいです！最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - せつさん» こちらのお返事遅くなってごめんなさい(;´д｀)Twitterのフォローありがとうございました！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2019年1月13日 23時
