神山くんと恋をする。3

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「ちゃんと撮れた？」



「おん！どう？？」



「あ、綺麗に撮れてる！
ありがとう、ともくんと2人で撮れて嬉しい。」



「Aと2人で撮れて俺も嬉しいで。」




ともくんのスマホに映る私達は
雷門の下で笑顔で手を繋いで寄り添っている。
ここでは撮れないな、って思ってたから
すごく嬉しい。




「A、よかったね♡」




「うん！七瀬撮ってくれてありがとう！」




「3人とも、早せな置いてかれるで！」




桐山先輩の声に、他の社員達とかなり距離が
出来ている事に気がつく。
あまり遅れると怪しまれそうで怖い。
きっと張り切って歩いて行ったシゲ先輩と藤井は
もうお店に到着している頃だろう。



「Aっ、ギリギリまで。」



「うん。」



ともくんが手を差し出してくれる。
前で七瀬達も手を繋いでいるし、
ダブルデートみたいでドキドキする。



隣を見上げれば、笑顔のともくん。
やっぱりかっこいい。
仕事も出来るし、人気だし。
私も釣り合うように頑張らなきゃ。





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「流星、もんじゃ焼きめっちゃ美味いで！！」




「ほんまや！これはハマる！」




お昼ご飯は、もんじゃ焼き。




「大阪人にもんじゃ焼き食わすんか！」




って数日前まで怒っていたシゲ先輩だけど。
さっきも先陣切って歩いて行ったし、
今も美味い美味い言って、藤井と騒いでいる。




よくいるメンバー6人の中で4人が関西人だから
賑やかくて、面白い。
主にうるさいのはシゲ先輩と桐山先輩なんだけど。



ともくんはここでも几帳面さを発揮して。
綺麗にもんじゃ焼きを食べて、
みんなのお皿の片付けなんかもしている。




「神ちゃんほんまええ嫁になるなぁ〜。
俺のとこ、嫁に来ぉへん？」




「シゲの所だけは絶対に嫌や！」




シゲ先輩に頭を撫でられて手を振り払うともくん。
さっきまでのかっこいい雰囲気のともくんとは違い
友達と戯れる男子高生みたいなともくん。
シゲ先輩との絡みは面白くて、見てて飽きない。



ただ、そのやり取りを見て
沸く女性社員が沢山いるから。
やっぱり複雑な気持ちにはなる。




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移動して、お台場での自由時間。
職場の関係上、某テレビ局の見学に行く人が多い。



私達も、行くのかと思っていたのだけど。
頑なに拒むともくんと、シゲ先輩。
それを察したかの様に、他を提案する藤井。



私と七瀬と桐山先輩は頭の中が？だったけど
他にも行ってみたいところはあるし
その時は理由を聞かなかった。




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