神山くんと恋をする。2

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「ねえともくん。」



「今度はどーしたん？笑」



「結構真面目な話。」



「お、おん。」




2度目の私の問いかけに
微笑んでいたともくんだけど。
少しびっくりした後、真面目な顔になる。



こんな事聞くのは恥ずかしいし。
答えを知ったらショックを受けるかもしれない。
けどそんなリスクを背負ってでも
ともくんとの関係を前に進めたい、と思った。



「ともくんは、さ。」



「おん。」



「私と、したいとか思わないの？」




「、、、え？」




引いたような顔、ではなくて。
きょとんとしているともくん。
きっとこれは意味が分かっていないのだ。




「私の身体触ったりしたい、とか思わない？
私自身、自分に自信ないんだけどさ。
やっぱり私ってそんなに魅力ないのかな？」





聞いてて恥ずかしくて。
なんだか少し惨めな気持ちにもなってきて。
どんどん声は小さくなるし
ともくんの顔を見るのが怖くて俯いてしまう。




「あー。なんて言うか、ごめんな。
ちゃんと言葉にするべきやったな。」




ともくんの返答に私は顔を上げる。
口元を押さえて、照れているともくん。
あ、よかった。拒絶じゃないんだ。



なんて返答が来るのか、怯えてた私は
ともくんの言葉と表情に少し安心する。




「俺がちゃんと言うべきやったな。
Aの事悩ませて、こんな事言わせてごめんな。」




私の目線まで屈んだともくんは
私の顔を覗き込み、優しく頭を撫でてくれる。
ともくんの言葉に私が首を横に振ると
勢いよく私を抱き締めてくれる。




「ほんまの事言うとさ。
俺かて男やし、Aとしたいっていつも思っとる。
なんやけどさ。初めてをする前の初々しい時期って
もう2度と来ないんやな〜って思うと寂しいやん？」



「うん。」



「俺もうAとの未来しか考えてへんから。
彼女との初めてをする前の初々しい時期って
俺の人生で今が最後になると思っとる。
だから今のこの瞬間も、もちろんAの事も
大事にしたいって思っとるから手出さへんかった。
言葉にせんで、Aの事不安にさせてごめん。」




「思ってる事教えてくれてありがとう。
ともくんは私の事も私とのこれからの事も
大事にしてくれてるのに、疑ってごめんね。
私も、ともくんの何気ない仕草や態度で
ドキドキできる今を大切にする！」




言ったは良いものの、恥ずかしくて。
ともくんの胸に顔を埋めた。
そんな私をさっきよりも強い力で抱き締めてくれた。




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