百五話 ページ29
「……明日」
「え？」
「明日も、何か作ってきて」
ポツリ、と呟くように先輩はそう言うと立ち上がり、スタスタと応接室のドアを開けて出て行ってしまった。
見回りにはまだ早いし、時間帯的にも屋上に昼寝をしに行ったのだろう。
……んん？ 明日も作………ってあれ！？ まさかまたデレた！？ デレてた！？！？
ハァァァア！？！？ あの99.999……パーセントがツンで出来てる究極に偏ったバランスを見事に保つツンデレ中のツンデレの先輩が！ 連続で！！ デレた！？
しかもそれを連続で逃しただとぉぉぉお！？ えっ、死ねる。つうかむしろ自害すべき。
だって！！ あの99.99(以下略)先輩がデレるなんて！！ しかも連続とか予想できるかクソガァァァア！！！
「委員長！ お昼のお弁当をお持ちしました……って、 Aさん？ 何を……」
僕が無念の思いを体全体で表していると、そう言いながら入ってきた草壁さんが僕の姿を見てあからさまに顔を引きつらせた。
説明しよう！ 僕の今のポーズはいわゆるorz。もっと分かりやすく言うと両手と両膝を床につき、
理解しがたい行動な上に、真顔だから余計怖いって奴だね☆
こんなにも精神的ダメージを食らってるのに動かない表情筋を一周回って不思議に思いながらも呑気にそう思った。
かくして、応接室に来た本来の目的をすっかり忘れた僕は昼休みの間ずっと屍のようになっているのを草壁さんに慰められつづけたのでした。チャンチャン♪
草壁さんいつもお疲れ様っす。ヒバリ先輩だけでも大変なのに僕のせいでさらに五割増しぐらい大変だと思うんだけどこれからも迷惑かけまくるつもりなんで頑張ってください！ 胃薬なら持ってますよ！！ HAHAHA！！
……ちなみに、午後の授業を僕が空腹のまま受けたことは言うまでもないだろう。
──翌日──
「センパーイ、ちゃんと作ってきましたよー。感謝しろくださーい」
「何作ってきたの？」
「無視かよー。……ハンバーグ弁当ですー。センパイハンバーグ好きでしょー？」
「……ん、悪くないんじゃない」
「……センパイ、もしかしてわざと無視してますー？ そこはおいしかったよじゃないんですかー？ おーい」
「草壁、あれは？」
「あれ……？」
「はい！できております！ ハンバーグ用並中の校旗！ 真ん中に失礼します！」
「ん。明日からこれ
「……はぁー。ツッコミどころが多すぎてどこからツッコんだらいいか困るんですけどー」
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月紫 - 更新、待ってます。無理をしない程度に頑張ってください。 (2020年9月27日 21時) (
レス) id: 5ec5a7e528 (このIDを非表示/違反報告)
夢うさぎ(プロフ) - asukaさん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ優しいコメントだ……頑張ります！！ (2019年4月25日 18時) (レス) id: 8a8c64050c (このIDを非表示/違反報告)
asuka(プロフ) - 更新、とっても楽しみにしています！がんばってくださいね！＾＾ (2019年4月24日 20時) (レス) id: 326cbaa1c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！頑張るね！！……骸さんピュアにしたかったのにできなかったが(白目) (2018年12月7日 23時) (レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 学校から帰って読んだら発狂した(*´∀｀*)疲れがぶっ飛んだぜ☆楽しみにしている!! (2018年12月7日 22時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢うさぎ | 作成日時：2018年11月29日 5時
