九十五話 ページ19
「やるじゃない京子。んじゃ、よろしくね、A。」
「いえいえ、こちらこそー。」
やるじゃない、とはどういう意味なのかわからなかったが、花ちゃんからOKを貰えたので、とりあえず米をとぎ始めることにした。
というか、花ちゃんに聞いてなかったのね。
……ぐふふ、そんなことより、両手に花とはまさしくこのことだね！！ 最高だ！！
美少女二人に囲まれて、最悪だった気持ちはどこへやら。すっかり浮かれていた僕は、気づかなかった。
「…あっ、虹野さんもう作り始めてる！」
「ほんとだ！……この前不良から助けてくれたお礼、したかったんだけどなぁ……。」
「しかたないねー。おにぎりあげたら？」
「あ、いいねそれ！」
意外と女子にもモテるらしい、ということに。
「そういえばAちゃんは、誰におにぎりあげるの？」
調理実習も終盤にかかり、炊き上がった米を握っておにぎりを作りながら、不意に京子ちゃんにそんな事を聞かれる。
……正直自分用にしたい。だが原作とは異なり、ツナがす、好きなのは京子ちゃんではなく僕だ。つまりツナはおそらく、京子ちゃんではなく僕のおにぎりが欲しいんだと思う。
…自分で好きだとかいうのむっちゃ恥ずかしいな……！！
……だから、
「そうですねー、ツナ達にあげますかねー？」
「そうなんだ！ 私もそうしようかな？ ツナ君達ともっと仲良くなりたいし。」
やだ僕ったら優しい！ 僕より京子ちゃんの方が数倍優しいけどね！！
京子ちゃんのおにぎりがポイズン化とかもったいないなすぎる。あれもしかしてビアンキが食べてんのか？ 回収した後に。
なんてネタバレな事をメタく考えながら完成したおにぎりをお弁当箱に三つ詰める。
いいんだよ、脳内でバカなこと考えたって誰かが見てるわけでもないし。
え？ 見てる？ おいやめろ、メタ発言は禁止だぞ☆
…そして用意されていた笹の葉の上に残りのおにぎりを三つのせる。
…フッフッフッ……お分かり頂けただろうか。
そう！！ (自称)天才である僕は！！ あらかじめおにぎりを自分用に分けておいたのだよ！！！
それくらい誰でも思いつく？ だまらっしゃい。誰が自称天才だ黙れ★
よし！ 後片付け終わり！ それではおにぎりを片手に、いざ戦場へ…… っと、あ。その前にっと。
おにぎりを詰めた弁当箱を、家から持ってきたおかずのみを詰めた弁当箱と一緒にトートバックに入れて、応接室に向かって、こっそり授業中の教室を抜け出す。
センパイ怒るだろうなぁ……でも、下手に教室に置いて、死ぬ気になったツナに食べられたらたまらないからね。
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月紫 - 更新、待ってます。無理をしない程度に頑張ってください。 (2020年9月27日 21時) (
レス) id: 5ec5a7e528 (このIDを非表示/違反報告)
夢うさぎ(プロフ) - asukaさん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ優しいコメントだ……頑張ります！！ (2019年4月25日 18時) (レス) id: 8a8c64050c (このIDを非表示/違反報告)
asuka(プロフ) - 更新、とっても楽しみにしています！がんばってくださいね！＾＾ (2019年4月24日 20時) (レス) id: 326cbaa1c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！頑張るね！！……骸さんピュアにしたかったのにできなかったが(白目) (2018年12月7日 23時) (レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 学校から帰って読んだら発狂した(*´∀｀*)疲れがぶっ飛んだぜ☆楽しみにしている!! (2018年12月7日 22時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢うさぎ | 作成日時：2018年11月29日 5時
