九十二話 ページ16
sideツナ
「う……うん？」
え、え、え、なな何？ 今何が起きたの！？
冷たくて甘いもの……アイスか。それがオレの口に突っ込まれて……ん？ 突っ込まれた？ アイスって確かA、一個しか買ってなかったよね？
それって、それってまさか……！！
「か、かかかかか！！？」
「……プッ。ツナ、茹でダコみたいな顔してますよー？」
「茹でダコ！？」
ドキドキと一気に胸が高鳴る。ちらりと隣を盗み見るとノースリーブのワンピースから見える白い手足に、改めて女の子だなぁ、なんて思ってしまって、目が向けられない。
「〜〜〜っ！！ 早く帰ろう！！」
「はいはーい。ちょっと待ってくださいよー。」
……やっぱりAには敵わないや。なんて思いながら、小走りで手前の角を曲がった。
チリンチリーン…
角を曲がっ直後、自転車のベルの音が聞こえ、ふっとそちらに目を向ける。
ママチャリで…メットにゴーグル？
か、変わってるなぁ……。
「待ってくださいよー…………げっ。」
オレを追いかけて角を曲がったAが変わった女の人を見て、小さく何か呟いた。
聞こえなかったけど……もしかして、Aの知り合いかな？
キキッ
急にブレーキをかけたかと思うとオレ達の前で立ち止まり、そして、ゆっくりとした動作でヘルメットを外した。
わっ、キレーな人…ハーフ…？
「よかったらどーぞ。」
思わず見とれていると、ポイッと缶ジュースを一本投げ渡される。
……あれ？ 一本だけ？ Aの分は？
知り合いじゃないのかな…？
って、おっと、
…………！？！？
「…………。」
「えっ、A！？」
缶ジュースを受け止めようとした瞬間、一瞬でその缶ジュースが真っ二つになり、地面に落ちた。
……どうやら犯人はAらしい。その証拠に、Aの手にはいつの間にか木刀が握られていた。
は、速すぎて見えなかった……。
というか、何で……？
「！？」
地面に飛び散ったジュースを拾おうと屈むと、そのジュースは、ジュースらしからぬ色をしていた。
毒々しい紫色で、ブショアアアア、という風に何故かこれまた紫色の煙をあげている。
「ガッ。」
「え？」
「……。」
次の瞬間、電柱の上にいたカラスが変わった鳴き声をあげたかと思うと、
「なにこれー！？？」
「……なむなむ。」
ヒューッと真っ逆さまに落ちてきた。
さらによく見ると、口から泡を吹いている。
原因は言うまでもなく、このジュースのようだ。
な、なむなむってA……。確かにその通りだけどさ……。
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月紫 - 更新、待ってます。無理をしない程度に頑張ってください。 (2020年9月27日 21時) (
レス) id: 5ec5a7e528 (このIDを非表示/違反報告)
夢うさぎ(プロフ) - asukaさん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ優しいコメントだ……頑張ります！！ (2019年4月25日 18時) (レス) id: 8a8c64050c (このIDを非表示/違反報告)
asuka(プロフ) - 更新、とっても楽しみにしています！がんばってくださいね！＾＾ (2019年4月24日 20時) (レス) id: 326cbaa1c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！頑張るね！！……骸さんピュアにしたかったのにできなかったが(白目) (2018年12月7日 23時) (レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 学校から帰って読んだら発狂した(*´∀｀*)疲れがぶっ飛んだぜ☆楽しみにしている!! (2018年12月7日 22時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢うさぎ | 作成日時：2018年11月29日 5時
