九十一話 ページ15
sideツナ
「あついなー。のどかわいたー。」
額の上に手を掲げ、思わず小さく呟いた。
急に立ち止まったオレに合わせ、Aも立ち止まり、こちらをジト目で見つめてくる。
「人の好意に素直に甘えていればよかったんですよー。」
「……うっ。」
痛いところをつかれ、思わず声を上げながら隣に目を向けると、Aのくわえた棒アイスが目に入り、余計むなしくなった。
夏真っ盛りな暑い暑い日。ミーンミーンと鳴くセミの鳴き声が、暑さをさらに増幅させているようにすら感じる。
なんでよりによってこんな日に外出るすることになったのか。理由は簡単、母さんにおつかいを頼まれたからだ。
勿論最初は断った。行ってこい、とリボーンに飛び蹴りされたけど、こんな日はエアコンの効いた部屋で過ごすに限る。じゃあお前が行けばいいじゃないか、と言い返したら、生意気だぞ、なんて言われてまた蹴られたけど。
でも、何故か。勉強会、という名目で遊びに来ていたAが、なら僕が行きますよー、なんて言い出したのだ。母さんは当然、悪いわよー、なんて言って断ってたけど、妙に押しが強いAに半ば任せようとしていたのを見て、諦めたのだ。
……だって、そんなの、かっこ悪い。
それにAに悪いし……。
だから、やっぱりオレが行く！ と言ったのだが……それはオレをおつかいに行かせる為のAの戦略だったらしく、ほんの気持ち口角を上げたAにぐいぐいと引っ張られながら外に出た。
……Aがくわえているアイスは別だ。外は想像以上に暑くて、だからアイスでも買って行こうかと思ったんだけど……おつかいのお釣りじゃどのアイスも買えなかった。
Aが奢ると言ってくれたけど、それはかっこ悪いからやめておいた。
……オレかっこ悪いことばっかだな……。
ちなみに、Aのジト目の原因はそれだと思う。いらないって言ってるのにしつこかったし。
今は少し後悔している。アイス…………。それに、オレがかっこ悪いだなんて、今更だしな……。
暑さにやられたのか、ネガティブな考えに陥りながらも、先に歩いて言ったAにおいていかれないよう、重い足を進める。
「ツーナ。」
「……ん？ 何、……んぐっ！？」
くるり、とワンピースのスカートを翻しながら振り返ったAに顔を上げるとオレの口の中に冷たくて甘いものが突っ込まれた。
……へ？
「おいしーですかー？」
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月紫 - 更新、待ってます。無理をしない程度に頑張ってください。 (2020年9月27日 21時) (
レス) id: 5ec5a7e528 (このIDを非表示/違反報告)
夢うさぎ(プロフ) - asukaさん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ優しいコメントだ……頑張ります！！ (2019年4月25日 18時) (レス) id: 8a8c64050c (このIDを非表示/違反報告)
asuka(プロフ) - 更新、とっても楽しみにしています！がんばってくださいね！＾＾ (2019年4月24日 20時) (レス) id: 326cbaa1c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！頑張るね！！……骸さんピュアにしたかったのにできなかったが(白目) (2018年12月7日 23時) (レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 学校から帰って読んだら発狂した(*´∀｀*)疲れがぶっ飛んだぜ☆楽しみにしている!! (2018年12月7日 22時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢うさぎ | 作成日時：2018年11月29日 5時
