四十二話 ページ8
sideツナ
…って、ななな、何やってんのーっ！？
暗い気持ちが一瞬で吹っ飛び、心のそこからそう思う。
A、風紀委員だよね！？器物破損しちゃってるよ！！
「…誰だ、今ツナの悪口言ったやつー。……出てこい。」
いつもより1、2トーン低い声で言った言葉は、棒読みながらも確かな怒りが感じられて。
罪悪感で、ギリギリと胸が締めつけられるような気持ちになる。
A……。
“僕はツナは頑張れば、すごい人になると思いますー！”
“できなかったら、ですかー？そんなの、やってみなくちゃわかりませーん。”
“それに、もしできなくても、それはただ、向いてなかっただけで、ツナがダメダメな訳じゃないですー。”
あの日、あの、オレの心の奥でずっと、キラキラと宝石のように輝き続けている、オレの見方が、人生が、180度変わったあの日。Aがくれた言葉が、改めて心に染み込んでくるようで。
不意に、泣きそうになった。
…あのまま逃げるように体育館を出て、気持ちを落ち着かせるように、体育館裏の蛇口の水を顔にバシャバシャと打ちつける。
「帰んねーのか？」
「ああ。」
突如足元から聞こえた声に、驚くことなく答えるツナ。
「じゃあな。」
「あばよ。」
そう言って駆け出したツナは、ニッ、とリ○が口角を上げたことに、当然ながら気づいていなかった。
はずかしいや…
調子に乗って安請けあいしたことも、みんなが努力してやってきたことを、死ぬ気弾で楽々やろうとしたことも…
Aの言葉がなければ気づけなかったかもしれない。
やるだけやって…終わったらAに、みんなにあやまろう。
「わかればよし。くらえ！！」
「うぎゃ！やられたー！」
死ぬ気弾だーっ。しかも足に2発もーっ。
まさか死ぬ気2倍？
「どーしたツナ！？」
突然後ろに倒れこんだツナにチームメイトが声をかけるが、ツナには聞こえていないようだった。
「ん…？あれ？何も起こらないぞ…………？どーなってんだ？
でも確かにジャージに穴開いてる…。なんだったんだ今の？」
死ぬ気弾を撃たれたものの、以前のように服が破けたりすることがないので不思議に思っていると。
「ピッ。」
「くるぞツナ！ブロック！！」
いつの間にか試合が始まっていた。
「オッケー！」
やれるだけやるんだ。
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夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - seraさん» ありがとうございます！ (2018年11月20日 17時) (
レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - アドバイス、夢さんのボードの方に書かせて頂くのでよろしければそちらを見てください。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！今回はハロウィンのに比べて糖度低めになると思うけど完結は約束するぜ！！ (2018年11月11日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - ポッキー!!!頭のなかで二人の光景が思い浮かんでさらに爆笑していた(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)夢ちゃん頑張ってね(*´∀｀*) (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 美香さん» フラグついたのはこちらだけなのでおそらく違うと思われます。コメントありがとうございます！！ (2018年11月8日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ | 作成日時：2018年10月14日 8時
