七十ニ話 ページ39
…って、
「ちょっ、危ない！！」
慌ててセンパイを抱き寄せると、鎖はセンパイの急所すれすれを通り抜け、僕の部屋の壁に大きな音をたてて突き刺さった。
……ああ…壁が…僕の部屋の壁が……。
「そこの男…僕の……僕の大事な娘に………何してんだぁぁぁぁぁぁあ！！！」
「落ち着いてください！バミューダ君！！」
つーか娘って何！？
僕のお母さんは包帯ぐるぐる巻きでも赤ちゃんでもない、ただの美人な女性だよ！！少なくとも今世は！！
え、そこはお父さんだろって？…いや、なんかこんなこと言ってる場合じゃないのはわかってんだけどさ、なんかオカンっぽくない？
って、
「落ち着けっつってんだろーがぁぁぁぁあ！！！」
僕がセンパイを抱き寄せたためセンパイに攻撃できず、あたりかまわず八つ当たりして部屋を壊しているバミューダ君を、幻覚で作ったツタで縛り上げる。
風邪引いてても炎圧は変わらないし、さっき飲んだ…というか飲まされた薬が効いたのか、少し頭がすっきりしてきた。
この状態ならバミューダ君くらい余裕っ！
「Aっ！離してよ！！僕はただ、そこの男に天罰をっ！！！」
マジで落ち着け。
そう思い、ひとつ、溜め息をついてから今日起きたことについて説明した。
僕が倒れたこと、センパイが看病してくれたこと、ここまで運んでくれたこと…
具体的なことは結構省いてだけど、説明していくうちに、バミューダ君もやっと落ち着いたようで、いつの間にか湯のみを手に話すように…
「って、なんで、いつの間に湯のみ持って…」
「ああ、ちょっとワープして取ってきたんだよ。」
いや話してんの僕なんだから僕の分も持って来いよ。
…ってあれ、そうじゃなくね？
「まあ、細かいことはいいだろう？なんで押し倒されてたのかは納得してないけど、事情はわかったよ。もう攻撃はしないから安心しなよ。……それより、彼がオーバーヒートしてるけど、いいのかい？」
細かいことかな？
それに、押し倒された件については僕も納得してないからね？
あと攻撃「は」って何だよ、何する気だよ怖いわ。
……ん？オーバーヒートって…
……下を見ると、抱き寄せられて顔を僕の胸に押しつけられたセンパイが顔を真っ赤にしながら目を回していた。
「あっ……忘れて…じゃなくて、すみませーん。」
慌てて離すも、
「…………。」
返事はなかった。目を回してて気づいていないらしい。
…えっ、僕、センパイの基準がわかんないんだけどー……。
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夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - seraさん» ありがとうございます！ (2018年11月20日 17時) (
レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - アドバイス、夢さんのボードの方に書かせて頂くのでよろしければそちらを見てください。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！今回はハロウィンのに比べて糖度低めになると思うけど完結は約束するぜ！！ (2018年11月11日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - ポッキー!!!頭のなかで二人の光景が思い浮かんでさらに爆笑していた(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)夢ちゃん頑張ってね(*´∀｀*) (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 美香さん» フラグついたのはこちらだけなのでおそらく違うと思われます。コメントありがとうございます！！ (2018年11月8日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ | 作成日時：2018年10月14日 8時
