六十五話 ページ32
「これ、着ときなよ。」
センパイはそう言うと僕の肩にふわりと学ランをかけた。
おお、動作がもうイケメンっすね。
「ありがとうございますー。でもなんか、優しすぎると気持ち悪いっていうか、正直怖いんですけどー。」
お礼を言いながらも憎まれ口をたたくと、無視された。
…え、ちょ、無視はひどい。
センパイはそのまま廊下に出ると、無言で歩き始めた。
え、いつまで無視する気ですかAちゃん泣いちゃうよ？
しばらく無言で歩いていたと思ったら、唐突に立ち止まるセンパイ。
ん？急にどうし…
「ぬおおおおおおおおっ！？！？！？」
いやいやちょ、死ぬぅぅぅぅぅぅう！！！
「急、に、何するん、ですかぁー！？」
「…苦しいんだけど。」
女子らしからぬ悲鳴をあげ、必死でセンパイの首に手を回し、しがみつく。
やだなー今の悲鳴、○ァリアーの変態雷親父みたいじゃん。
最初の文字隠す意味ないって？知ってる☆
じゃ、なくて！！
「おんぶしている時に背中をのけぞらせるとかバカなんですかー！？というか、わざとですよねー！？」
そう。センパイは急に立ち止まったと思ったら、立ちブリッジでもするかのように背中をのけぞらしたのだ。
結果、センパイの肩を掴んでいた僕は手を離してしまい、危うく前世と同じ死に方をするところだったのである。
いやー、腹筋鍛えといて良かったわ、本当に。
鍛えてなかったら、結構ガチな方で死んでたかもしれない。
…つか、何度も言うけど僕これでも病人だから！！扱いひどすぎね！？
「君がしっかり掴まってないのが悪いんでしょ。」
ふんっ、と若干怒ったように言うセンパイ。
いや違くね？絶対これセンパイが悪いだろ。
そう思いながらも、
「…ハァ。わかりましたよ。ようはしっかり掴まってろってことでしょー？」
と言いセンパイの首に回した手を緩め、ちゃんと体重を預けた。
いや、やっぱちょっと恥ずかしくてさ、ちゃんと掴まってなかったんだよね。
あんなことをした原因はそれ以外に思いつかない。
センパイは何も言わなかったが、口角が満足げに上がっていたのが見えた気がした。
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夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - seraさん» ありがとうございます！ (2018年11月20日 17時) (
レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - アドバイス、夢さんのボードの方に書かせて頂くのでよろしければそちらを見てください。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！今回はハロウィンのに比べて糖度低めになると思うけど完結は約束するぜ！！ (2018年11月11日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - ポッキー!!!頭のなかで二人の光景が思い浮かんでさらに爆笑していた(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)夢ちゃん頑張ってね(*´∀｀*) (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 美香さん» フラグついたのはこちらだけなのでおそらく違うと思われます。コメントありがとうございます！！ (2018年11月8日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ | 作成日時：2018年10月14日 8時
