四十三話 ページ10
後日談
「…ねえ、この、「球技大会中に投げたボールが体育館の壁を破損」した事件について、何か知らない？」
「…すみませーん。知りませーん。」
やべ、怖すぎてセンパイと目が合わせられない。
「僕が知る限り、こんな芸当ができるのは、僕を除いて並中でひとりだけなんだけど。」
「………………へー、そーなんですかー。野球部の山本はー？」
あの人もできる気がするんだが。
「目撃者によると、犯人は目の下に逆三角のマークがあるそうだね。」
「っっわっと、危ないじゃないですかー。」
しゃべっている最中にいきなりトンファーを降り下ろされる。
「(反応速度が…遅い？)」
「もー、僕疲れてるんですよー、手加減してくださいよー。」
僕は気分によってセンパイのトンファーを避けるか避けないかを決めているが、今当たったら不味い。
「…ふーん。仕方ないね、今日はこれぐらいで許してあげるよ。」
えっ奇跡。ハッ！まさか…
「ツンデ…「殺すよ？」……いえ、何でもないですー。」
僕は逃げるように応接室を後にした。
side獄寺
オレは今日、明日転入する予定の並中に、ボンゴレ10代目を観察しに来た。
が、そいつは余りにも軟弱で、話にならなかった。
ボンゴレにスカウトされたばかりのオレがボンゴレ10代目を側でお守りできるなんて、と舞い上がっていた気持ちが、自分の中で、しゅるしゅるとしぼんでいったのがわかった。
あんなやつが大マフィア・ボンゴレのボスになるだなんて…オレは認めねぇ。
明日、やつをどう試そうか思考を巡らせていると、ある女が目にとまった。
さっきオレにいきなり話しかけて来た、変な女。そいつが、体を張って、あいつのフォローをしている姿が見えた。
そういうことをするタイプには見えないのに、何でったってあのやわいやつのために…まさか裏のモンか？
そんなことを思っているうちに、第一セットが終了した。
あいつが何か言って、体育館から出ていこうとする。ったく、マジで目に余るやわさだぜ。
完全にそいつをダメなやつだと思ったその時。
ドガンッ
一瞬で、体育館が静まりかえり、とても驚いてしまった。
あの女が投げたボールが壁を壊したからじゃない。あの女から、強い殺気を感じたからだ。
その後、やわいやつが戻ってきてことなきを得たが、あいつが戻ってこなかったらどうなっ…！
信じられないことに、あんなに運動ができなかったやつが、信じられないくらい高く跳んだのだ。
…少しの期待を胸に抱く。
覚悟しろよ、ボンゴレ10代目。せいぜい、オレに殺されないようにな。
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夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - seraさん» ありがとうございます！ (2018年11月20日 17時) (
レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - アドバイス、夢さんのボードの方に書かせて頂くのでよろしければそちらを見てください。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！今回はハロウィンのに比べて糖度低めになると思うけど完結は約束するぜ！！ (2018年11月11日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - ポッキー!!!頭のなかで二人の光景が思い浮かんでさらに爆笑していた(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)夢ちゃん頑張ってね(*´∀｀*) (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 美香さん» フラグついたのはこちらだけなのでおそらく違うと思われます。コメントありがとうございます！！ (2018年11月8日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ | 作成日時：2018年10月14日 8時
