五十二話 ページ19
「おめーのせーだぞダメツナ！！」
「だからチームに入れたくなかったんだ。」
「コノヤロー、トンボがけ一人でやれよ。」
「(やっぱ負けたーっ。)」
たかが体育でガチだな。
あ、今日はね、体育で男子は野球をやったっぽいんだけど、ツナのせいで試合に負けちゃったそうでね。
ちなみに僕は遠目から様子を伺っております。
「しっかりやるんだぞー。」
「負け男ーっ。」
「…………。」
負け男って何？負け犬的な？？
ここで僕はポンッ、と唐突にツナの肩を叩き、
「…ドンマイ。」
とかわいそうなものを見る目でツナを見た。
「(ま…またその顔！？何て言うか微妙に…。はぁ………。帰ろっかな。)」
なんかツッコんでくれよ、さみしいじゃないか。
「助っ人とーじょーっ。」
おっ、この声は…
「山本！？」
「
どーもー。」
地味に仲良くなれていないキャラランキング1位！山本武君ではないか！！
「ごめん、オレのせいで…せっかくチームに入れてくれたのに。」
「気にすんなって、たかが体育じゃねーか。たのむぜ、オレの注目株！」
山本ってこんな難しい言葉知ってたんだ。
「？」
「最近おまえスゲーだろ？剣道の試合でも球技大会でもさ。オレ、おまえに赤マルチェックしてっから。」
「えっ、いや…そんな…。」
顔を赤くして照れるツナ。
そして、さりげに僕が空気というね。
「ツナは最近すごいですからー。どんどん注目しちゃってくださいねー。」
「ハハッ、んなこと言ってっけど、Aも入学当時からスゲー有名だろ？才色兼備、文武両道ってな。意味はわかんねーけど、スゲーってことはわかるぜ！」
「いやー、照れるなー。」
「(スゲーA、さりげなく流してる。やっぱこーゆーのなれてんのかな？)」
山本に言われるとすごく嬉しいっす。
にやけそう。
でも確か、今山本は…
「それにひきかえ、オレなんてバカの一つ覚えみたいに野球しかやってねーや。」
「なっ、何言ってんだよ。山本はその野球がすごいんじゃないか。」
「確かにー。」
「それがどーもうまくなくってさ。」
「え？」
スランプ中だった。
「ここんとこいくら練習しても打率落ちっぱなしの守備乱れっぱなし。このままじゃ野球始めて以来初のスタメン落ちだ。」
初ってところがすごい。
「(スランプ…？)」
「ツナ、A…オレ、どうすりゃいい？」
「え"え"！？(Aはともかく、オレにきくのーっ！！？)」
…休めばいい、って思うけど…。
最近の僕が言えることじゃないし、多分そう言ったって野球大好きの山本が素直に休むかどうか…。
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夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - seraさん» ありがとうございます！ (2018年11月20日 17時) (
レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - アドバイス、夢さんのボードの方に書かせて頂くのでよろしければそちらを見てください。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！今回はハロウィンのに比べて糖度低めになると思うけど完結は約束するぜ！！ (2018年11月11日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - ポッキー!!!頭のなかで二人の光景が思い浮かんでさらに爆笑していた(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)夢ちゃん頑張ってね(*´∀｀*) (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 美香さん» フラグついたのはこちらだけなのでおそらく違うと思われます。コメントありがとうございます！！ (2018年11月8日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ | 作成日時：2018年10月14日 8時
