37 ページ37
秋「ま、どーせばかみたいなこと考えてネガティブになってんだろーけど、来週はお前のやりたいことやるんだろ？そういう名目のライブなんだから、楽しめよ」
貴「ん…」
対バン相手のメンバーとも少し話してから、相変わらず打ち上げには行かずに自宅に向かう。
相も変わらず家まで送ってくれたあっくんにバイバイしてから部屋に向かう。
外から見たうっしーの部屋にはまだあかりがともってなくて、キヨとご飯にでも行ってるのかな、なんて。
とりあえずお風呂に入る。
ふわー、って溜め息が止まらなくて。
昨日頭に浮かんだ歌を、またほろほろと歌ってみる。
貴「ばかだなー…会いたくなるだけじゃん」
一人苦笑い。
居たらいいな、ってベランダに。
投げるものがないから、でかいペットボトルを手に。
牛「…はー、風呂入るか」
ちょうど聞こえたうっしーの声。
なん、で。
こんなの、運命だ、みたいな、ばかなこと考えちゃうよ。
貴「…うっしー？」
牛「え」
貴「びっくりした…ちょうどいるとは…」
牛「それ投げようとしてたの？」
貴「あ、えーっと…うん」
恥ずかしくなって苦笑いすれば、もっとコンパクトなのにしろ、って。
けたけた笑う姿は、やっぱり私の好きな姿。
牛「…ライブ、すげーよかった」
貴「ほんと！？」
牛「おう。聴けば聴くほど好きになってる、アザミのこと」
ああ、そうだよね。
ばかみたい。
私のこと、好きになってほしいなんて。
でもまずは、アザミを好きになってくれるの、嬉しいな。
貴「そっか…ありがと！」
ほんとは、このまま終わらなきゃ良いのに、この関係が。
でも、できるなら、特別になりたいから。
貴「うっしー…」
牛「ん？」
貴「ワンマンも来てくれるんだよね…？」
牛「おう」
貴「…今日より、もっと、重大発表だから」
牛「え」
貴「だから、絶対来てね」
来て、って言うのに、少しだけ怖くなる。
どうなっちゃうんだろう、って。
牛「…それは、俺喜ぶ？」
貴「またそれ…」
牛「どう？」
貴「もしかしたら、行かなきゃよかったって、思うかもしれない。けど、来てほしい」
牛「それって…」
貴「ごめ、我が儘で…。寝る、ね」
うっしーの顔を見れなくて急いで部屋に入る。
だってそんなの、私にもなんにもわかんないよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆる(プロフ) - 未愛さん» ありがとうございます！私もこの作品好きでした、とっても！！！番外編書きたいことありすぎるし、長編もテーマ絞れないし、ひいいい、ってなってます(^p^)笑 (2017年5月11日 1時) (
レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 黒羽さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけてとっても嬉しいです(*´ω｀*)番外編に新作に…これからも頑張ります！！！！！ (2017年5月11日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
未愛(プロフ) - 完結おめでとうございます！ついに完結しちゃいましたー！今回の作品もとても好きなので寂しいです(>_<)気が向いたら番外編お願いします(笑)そして長編も楽しみです！読みたいのが多くて絞れませんでした(笑) (2017年5月9日 13時) (レス) id: 777314882c (このIDを非表示/違反報告)
黒羽(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます！牛沢side、another side共に楽しみながら読ませていただきました！長編物も番外編も少しばかり期待してます|ω･)←←面白くてほっこりする作品を作っていただきありがとうございました！(日本語おかしくてすみません(>_<;)) (2017年5月8日 4時) (レス) id: 0ae5c48f55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» ありがとうございます(;_;)めちゃくちゃ更新遅れちゃってますが、ぼちぼちで頑張りますので待っててくださいいいい！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆる | 作成日時：2017年2月11日 0時
