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言葉を吐く話 ページ2






「‥‥‥‥ある程度不安なところは残るけども、まぁ、大丈夫でしょうね」



「ハァハァ‥‥‥‥本当、ですか?」



「これに関し、我は嘘をつかないわ」



「‥‥‥‥‥‥では、約束を、果たして、くださいよ」



「待っていなさい」




そう言うと、目を閉じて眠った様な顔になる。



‥‥‥‥時間が、長い。



きっと、数秒しか経っていないだろう長い時間が終わり、その目は開いた。




「‥‥‥‥‥我が罪」



「その呼び方はやめてください」



「そうか。ならば、今はどんな名を冠しているんだ?」



「‥‥‥‥‥虚、と」



「そうか。言い得て妙な言葉ではあるが、まぁいいだろう」



そう言って、まっすぐに自分を見据えてくる。



「何が聞きたい、虚」



ずっと待っていた言葉が投げられる。



だから、ずっと吐きたかった言葉を言った。




「‥‥‥‥‥貴方は、《何》ですか」




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作者名:山乙女 桜 | 作成日時:2018年12月24日 17時

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