かっぷる＊STORY

私の彼氏/カズハラかっぷる ページ9

「いや、こっちやろ！」

「絶対こっち！」




一緒に観るDVDの二択
龍友はアクション映画
あたしは少女マンガを実写化した映画
正反対の二枚のDVDを前に二人言い争う



「こんなベッタベタな恋愛映画最後どうせくっついてぶちゅってキスして終わるだけやろ」


「そっちだってわかりきってる展開なんでしょ！」


せっかく甘い時間過ごしたいのに
わざわざアクション映画なんて
いや、面白そうだけどさ
今のあたしの気分はこっちなの！


「こんなしょーもない映画観たいとかほんまガキやな」


出た、龍友の毒舌


「ガキじゃないし龍友より年上だし」


「そういう所がガキやねん」


こうやって私の事からかっていつも楽しんでる龍友
もー、むかつく！


「もういいですー！帰って観るから龍友も1人で観れば」


「ちょっ、待てや」


DVDをカバンに入れて帰る準備をするフリをすれば
焦ってる龍友

私が拗ねたら
こうやって追いかけてくれるのがわかってる
それが嬉しくてたまにこうやってわざと拗ねたフリ


めんどくさい女かもしんないけど
でもそういうのも愛情感じる



「しゃーないからそのしょうもない映画一緒に観たるわ。その代わり今日は一緒に風呂な」



筋肉野郎だし言葉もキツいしえっちだけど
私の愛しの彼氏。

私の彼氏/コモリかっぷる→←私の彼氏/セキグチかっぷる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す