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感じる孤独 ページ20

撮影も順調に終わり、アフレコも一足先に終わっていた。

仕事が少し落ち着くとどうしても拭えないのが孤独感。
誰かと会っている時は考えたくない事は考えなくても良いから。
曲を作っている時は、それに没頭しているから。

生まれる前に父を、7歳で母を亡くした私には本音を言える人なんていない。
養父にだって言うことはない。
7歳で嘘とごまかしを覚えた私にとって、本音はいつも自分の中。
綾部くんにだって言えない本音。
大輔くんだって私の本音を知らないはず。


甘えかたを知らない私。
本音を隠す事しか知らない私。
誰かに打ち明けたい私。
テレビに出てる時の橘薫ではない私。
堀田Aという本当の私。


人にはそれぞれキャパシティーが決まっている。
それをオーバーした時、人は自分でも信じられない行動を起こす事がある。
この夜の私はとうとうキャパオーバーになったみたいだ。
誰にも言えなかったたった一言を一通のメールに託した。
無意識に目から流れ出ていたたくさんの滴とともに。

孤独の行き場→←2010年 春



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設定タグ:和牛 , 川西賢志郎   
作品ジャンル:タレント
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作者名:美音 | 作成日時:2019年2月28日 16時

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