俺は太宰治になれない

ビビりには耐性はつけられない ページ18

厭、怖ぇよ！！！






なんで返り血つけながらこっちを見るんだよ！！せめて拭いてからこっち見て！？





「私が怖いかい？」






なんて微笑みながら云われたけど血が付いてるから余計怖ぇわ！！






『い、否………』






「そんな震えた声で云われても信憑性ないからね？」







『ぐっ……』





きっと太宰治だったらこの光景に瞬き一つしないで見届けるんだろう






俺はビビりだから無理に決まってるんだけどな！？






「君も少しは耐性を付けてくれないと今後困るよ？」






先刻の態度とは異なり、森さんは溜息を吐いた



　

否、耐性って俺、只の患者ですけど！？





後、精神は純日本人だから耐性なんて付けられませんって！！






『ど、努力はします……』






「うん、頑張ってね」






和かな笑顔で微笑まれたけど………







取り敢えず血は拭いてください！！！！

此奴は証人には向いてない→←俺の頭の中は。

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