其の頭脳は異能力者故か

事件の真相を一瞬で見抜いたのに ページ41

「警官殿、事情聴取については俺が対応しよう、Aは慣れぬ真相究明で疲れている」










Aはその福沢の言葉を訊き怪訝そうな顔をした





　



『え？私元気だけど？』










「今回、お前は観察と推理から真相を見抜いただけだ、異能力を使った訳では………」











『何云ってるの？私が異能力者って云ったのおじさんじゃない』



　






Aは福沢に鋭い視線を浴びせながらまたも怪訝そうな顔をした










「だから……」







其れは嘘だ。お前は周りの人間より推理力が高いだけだ



　



きっと福沢はAに異能力者と云った嘘を種明かししたいのだろう








そんな愉快なものではないが。










『ねえ！異能力者でもないのに事件の真相を一瞬で見抜けると思う？』










「有り得ないと思います！！」







警官の力強い肯定の言葉にAは









『さっすが警官さん！よく判ってるぅ！！』









「うわぁっ！？」

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