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『はじめ！』
部屋にアナウンスが入る。無機質な空間、右手に握る孤月。目の前に立ちはだかるバムスター。
ヒュースが1.5秒なら私はあまり目立ちたくはない。久々の敵との戦いに、孤月を持つ手に力が入る。
バムスターが大きく状態を起こし、私に襲いかかろうとする。私はバムスターの上に飛び乗り、試しに背中に孤月をつき刺そうとしてみた。けれど装甲が思ったよりも厚く刃が通らない。
「結構固く設定されてるんだ」
私はバムスターから飛び降りて、そのままバムスターの目を孤月で突き刺した。バムスターは大きな音を立てて、目の前に倒れ込む。
『月刀A。記録、4.2秒』
部屋から出ると嵐山さんが驚いたように、こちらを見ている。なんだか少し恥ずかしくて私は足早に自分の席に戻った。
「黒い隊服の人達一体何なの」
「男もやばかったけど、女もやべえ」
ざわざわと他の隊員が呟く。ヒュースの隣に腰をかける。
「5秒ぎりぎりだぞ、A」
「私はヒュースじゃないから」
ふん、とヒュースは鼻で笑う。その後も何名か他の隊員たちがバムスターと戦う。今回の対ネイバー戦闘訓練はヒュースの1.5秒が最高記録だった。
。。。。
「これから個人ランク戦について説明する」
また別の部屋に移動して、再度ポイントの説明をされる。左手の甲には1000と言う数字が浮かんでいた。
「君たちには簡単な戦力テストを受けてもらう。これから5人ずつに分かれて、仮想空間で戦ってもらう、自分以外は全員敵。1人倒すごとに120ポイント加点、その後はメンバーを入れ替えて同じように1人につき4試合繰り返す」
戦力テストについて嵐山さんが説明すると、周りの隊員たちはぼそぼそと何か話をしている。
「あの目立ってる奴、みんなで囲んで叩こうぜ」
小さい声だったけれど、そんな声も聞こえてきた。ヒュースを囲んで潰そうとするつもりらしい。ボーダーは市民にとってヒーローのようなものだと思っていた。けれどそんな考えをする人たちも入隊出来てしまうのかとどこか残念にも思えた。
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鏡 - なぎささん» なぎささんコメントありがとうございます！好きと言って頂けるだけでありがたいのに5回も読み直して頂けるなんて恐縮です…！本当に本当にありがとうございます！嬉しすぎて泣きそうです…不定期更新でご迷惑お掛けしますがこれからも頑張りますね！ (2022年10月1日 20時) (
レス) @page49 id: 79e67df0bc (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 更新ありがとうございます！この小説が好きすぎて5回は読み直しました...これからも応援しております🥳ご無理のない程度に頑張ってください！ (2022年9月30日 20時) (レス) @page48 id: 0fe7f18098 (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - 璃々さん» コメントありがとうございます！手探りで進めているようなお話ですが面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！続きも待ってくださるなんて本当に嬉しすぎて転げ回っております…本当に励みになりました！不定期更新で申し訳ないですがこれからも更新頑張りますね！ (2022年7月30日 0時) (レス) id: e6b083c4a6 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - コメント失礼します！近界から帰ってくるっていう新しいタイプのお話ですごく面白いです！！！夢主の実力がどのくらいかとかほんとに気になって仕方ないです…続き楽しみに待ってます！頑張ってください!!! (2022年7月29日 19時) (レス) @page31 id: e950c5fcca (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - ゆん。さん» コメントありがとうございます！世界観にハマるだなんてとてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます！私もゆん。様のお言葉に励まされ飛び上がって喜んでおります…！これからもちょこちょこ更新しますのでどうぞよろしくお願い致します！ (2022年7月15日 12時) (レス) id: d84ec32568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡 | 作成日時：2022年6月30日 2時
