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「ヒュース、月刀。準備はできたか？」
林藤支部長の車に乗って本部へ行く。今日は入隊式だ。
。。。
黒い隊服、それは玉狛支部の隊服だ。迅から聞いていたのは玉狛からヒュースというネイバーと、もう1人入隊するということ。俺はその黒い隊服を無意識に探していた。
「ヒュース、受付こっちだよ」
「俺は字が読めん」
「そうだったね、ごめん」
女の声と男の声。ヒュース、という聞いた名前が耳に入る。そちらに目を向けると黒い隊服を着た隊員が2人いた。1人は外人のような見た目、そしてもう1人は。
「……彼女は、」
見間違いではない。自分が防衛任務で保護したその人だった。トリオン体に換装しても見た目は彼女のまま。迅が会えばわかる、と楽しそうに言っていた意味がやっと理解出来た。
木虎に連れられ本部に行った彼女。防衛任務が終わり俺が本部に戻った時、木虎に彼女のことを聞いた。彼女は本部に預け既に記憶封印措置をとられ、もう家に帰っている頃だろう、と木虎に言われた。だからもう二度と彼女と会うことは無いと思っていた。けれどもそこにいるのは確かにあの日出会った彼女だった。
「嵐山さん？」
無意識に彼女を見つめ続けていたせいか、隣に立つ充に声をかけられる。
「あ、いや。すまん」
慌てて意識をこちらに戻す。今は入隊式を進めなければ。首から提げているタブレットに目を落とす。隊員の名前、ヒュースの次に書いてある名前は月刀Aという名だった。タブレットから目を離し静かに息を吸う。
「嵐山隊の嵐山だ。オリエンテーションを始める。攻撃手、銃手を志望する者はここに残り、狙撃手を志望する者は佐鳥に付いて訓練場に移動するように」
目の前にいるC級隊員たちに声をかける。ざわざわと騒がしくなり佐鳥について行く隊員たちが居なくなった所で再びポイントや訓練についての説明を始めた。見回しながらヒュースと月刀Aという人物を視界に収める。ふと彼女と目が合った。
「それでは訓練室に移動する。ついてきてくれ」
視線を振り切り、訓練室に歩き出す。彼女は俺の事を覚えているのだろうか。
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鏡 - なぎささん» なぎささんコメントありがとうございます！好きと言って頂けるだけでありがたいのに5回も読み直して頂けるなんて恐縮です…！本当に本当にありがとうございます！嬉しすぎて泣きそうです…不定期更新でご迷惑お掛けしますがこれからも頑張りますね！ (2022年10月1日 20時) (
レス) @page49 id: 79e67df0bc (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 更新ありがとうございます！この小説が好きすぎて5回は読み直しました...これからも応援しております🥳ご無理のない程度に頑張ってください！ (2022年9月30日 20時) (レス) @page48 id: 0fe7f18098 (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - 璃々さん» コメントありがとうございます！手探りで進めているようなお話ですが面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！続きも待ってくださるなんて本当に嬉しすぎて転げ回っております…本当に励みになりました！不定期更新で申し訳ないですがこれからも更新頑張りますね！ (2022年7月30日 0時) (レス) id: e6b083c4a6 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - コメント失礼します！近界から帰ってくるっていう新しいタイプのお話ですごく面白いです！！！夢主の実力がどのくらいかとかほんとに気になって仕方ないです…続き楽しみに待ってます！頑張ってください!!! (2022年7月29日 19時) (レス) @page31 id: e950c5fcca (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - ゆん。さん» コメントありがとうございます！世界観にハマるだなんてとてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます！私もゆん。様のお言葉に励まされ飛び上がって喜んでおります…！これからもちょこちょこ更新しますのでどうぞよろしくお願い致します！ (2022年7月15日 12時) (レス) id: d84ec32568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡 | 作成日時：2022年6月30日 2時
