B級フリーの彼女は頑張りたい…けど頑張らない (ページ13)

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11話ページ13

更新止まっててすみません。復活です…！
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うげ、スコープ越しに目があった。

黒トリガー君と。

バレてる…かな。多分。

あぁ、あの眼は。あの眼は。多分あれだ。

苦しんできたんだ、黒トリガー君。

考え始めちゃった眼だ。絶望と…諦めかけてる眼。

あぁ、駄目だよ。そっちに進む人はもういらない。

もう十分…いーや、もう関係ないね。やめよう。あの話は無効。その為にあいつを記憶処置したんだから。

バレないように過ごしてきた。

…そうでしょ、最上さん。ごめんね、彼を助けられなくて。

ライトニングをしまってカメレオンを発動する。

そのまま1番近い連絡通路に向かって走る。

ピッとトリガーの反応する音がして通路のドアが開く。カメレオンを解除してトリガー解除する。

連絡通路に入るとただでさえ静かだった警戒区域の中よりも一層静けさが増す。

私には本部の中の喧騒がうっすら聞こえるけど多分普通の人には全く聞こえないだろう。

自分の歩く足音だけが響いて連絡通路内で反響する。

連絡通路にも人気不人気がある。

この連絡通路は不人気。だからほとんど人も来ないし、静けさを保っている。

逆に高校とかの近くだと高校生のボーダー隊員がよく使うから人気。

不人気だからあんまり掃除もされない。

でもそんな埃っぽさが残ってるのが好き。

静かで噂だとかもあんまり聞かなくて済むし、まず人がいない。1人になりたい時だとか考え事したい時とかはベスト。

SE回避に使える。

偶に他の人も来るけどそれはしょうがない。

いじめとかに使われるのは許せないけどね。

「このメガネ！俺らよりもどーせ弱いくせに何威張ってんだよ！ふざけんな！」

あ、フラグ回収。無理、やば。まじこの神聖なSE回避の連絡通路をいじめとかに使うなよ。

本当にあり得ない。ちょっとこれは許せない…かな。別に誰がいじめをしてようと関係ないけどもっとバレないようにやってほしいよね。

まずそれは労力の無駄だし。あーあ、そんなことしてる間にさっさとその白服を脱げよ。無能な奴らはボーダーの資金の無駄だしやる気ないならさっさといなくなれ。

「おい、聞いてんのかよッ！」

「そういうこと誰がしてようとどうでもいいんだけどさぁ、ここでやらないでくれる？迷惑以外の何物でもないんだよね。それにトリオン体対生身？手加減しないとそいつ死ぬよ？この動画、ばら撒かれたくなかったらさっさと失せてくれる？」

成敗だゼ！