デート ページ6
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｢爆豪くん、ジェットコースターに乗らないかい｣
｢爆豪くん、あっちにチュロスが売ってるよ。｣
｢爆豪くん、お化け屋敷があるよ。｣
｢あ、爆豪くん……ショーが始まるみたいだ。｣
｢…………｣
爆豪は汗の溜まった手を握り締めて、個性を使いそれを思い切り爆発させた。
｢俺はテメェとデートしてんのかボケぇ！！｣
溜まりに溜まった怒りに八百万は目を少し開くもすぐにいつもの笑みに戻った。
｢楽しくなかったかな？｣
｢楽しいわけねぇだろ……｣
｢勝己くん思ってたより面白かったから。迷惑だったかい？｣
｢これ以上ないほどに迷惑だったわボケ｣
グチグチと文句を言いながらも買ってもらったチュロスはきちんと完食し、お金も渡すところに八百万は思わず笑った。
｢あ？何笑ってんだよ｣
｢フフ……いや、案外ちゃんと育てられてるんだね。お金はいらないよ、俺の善意だ。｣
｢ケッ、裏で何考えてんだか｣
小銭をポケットに突っ込むと、ショーを見るために集まった人集りをかき分けて落ち着いた所へ出ようとする。
｢……あぁ、もうこんな時間か。｣
八百万は腕に着いている高級そうな腕時計を見た。その針は長針は8、短針は8と9の間を示している。8時40分だ。
｢そろそろ遊園地も閉まる。一緒に行こうか。｣
｢来んじゃねぇ｣
そう吐き捨てるも体力の少ない八百万に歩幅を合わせてくれることも考えて、彼は素直ではないのかもしれない。
｢お兄様！｣
｢百。｣
｢途中から姿を見かけなくなったので心配していたのですわ。｣
｢ごめんね、勝己くんと色々回ってて。｣
｢……おい爆豪、いつの間にそんな仲良くなったんだよ。｣
｢仲良かねぇわ殺すぞ｣
｢おっかねぇ〜……｣
八百万は爆豪の貫くような視線を受け取ると、柔らかい笑みを浮かべて此方に寄ってきた。
｢勝己くん、連絡先交換しようよ。｣
｢誰がするか……｣
｢じゃあ切島くん、連絡先を交換しよう。勝己くんのも教えてね。｣
｢え、はい！いいっすよ。｣
爆豪は何も言わずに怒りを爆発に変えた。
八百万はスマホをポケットにしまうと、空いた片方の手で爆豪の重力に逆らった頭に手を置いた。
｢じゃ、またね。｣
｢二度と面見せんな。｣
今にも唾を吐いてきそうなその顔に、八百万はそれは愉快そうに笑みを深めた。
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文字数、お前だけは絶対に許さない。
なんか評価数が200超えてました。夢でしょうか。おやすみなさい。
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なほ(プロフ) - この作品とっても面白いのに終わりは悲しい...！！いつかまた更新されることを祈ります！！ (2022年8月22日 2時) (
レス) @page37 id: e03e668129 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 続きがとても気になります…！更新される日を待ってます！！ (2022年4月2日 18時) (レス) @page37 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 報告のラグドールがグラドールになってますよ (2021年10月12日 17時) (レス) @page25 id: 529b7db5a1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｲｱ@liar_onlooker - お、終わり…ですか…?('°'`) (2021年1月5日 11時) (レス) id: b78cc7195a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 八百万ちゃんかわいいよねー (2020年8月14日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小林 x他1人 | 作成日時：2018年8月11日 3時
