めぐろくんの秘密🍼2 (ページ45)

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マネージャーside

マネ「そんな…顔上げてください。」

意志が固いのか全然頭を上げてくれない
岩本さんにこちらも負けじと
頭を上げさせる。

マネ「僕も1マネージャーなので
正直目黒さんの仕事をどれくらい調整
できるのか…。他のメンバーやグループに
割り振ったり事務所やテレビ局や編集部、
スポンサーとの兼ね合いもありますので
はっきりとしたことを今ここでお伝え
することは難しいです。
もしかしたら何も変わらないかも…
なんて事もあるかもしれません。」

その言葉を聞いてくっと険しくなる
岩本さんの表情。
それほど目黒さんを大切に思っている
という証拠なのだろう。

マネ「ただ、事情は分かりました。
僕ができる限りで尽力します。」

岩本「ほ、本当ですか？！」

マネ「はい。」

岩本「ありがとうございます！」

また勢いよく頭を下げた岩本さんの
頭を上げさせる。僕は彼より年下だし
そんなに偉い立場でもないので
何だか少しだけ申し訳ない。

その後たわいも無い話をしていると

深澤「お話おわったぁ？」

ふわふわと顔を出してきたのは深澤さん。
パジャマからスウェットに着替えて
ご登場。あんまり変わってない気が…。
腕の中にはお目覚めの目黒さん。

目黒「んぇぇっ、ぇぇっ、」

僕を見た瞬間泣き出してしまった。
この家にはメンバーさんしか出入りして
いないから驚く事はしょうがない。

深澤「泣いたら更にしんどくなるよ〜？」

目黒「ふぇぇっ、ふぇぇっ、」

背中を仰け反らせて泣く目黒さん。
本物の赤ちゃんのようだ。
いや…もう赤ちゃんなんだ。

紅潮した頬はその体調の優れなさを
表しているかのよう。

深澤「マネージャーさんだよ〜？」
目黒「…、ふぇぇっ、」
深澤「怖くない怖くない。」

体調が悪いからかご機嫌斜めで
見向きもしてくれない。
まあそれが普通なんだと思うけど…。

マネ「ではここで僕は帰りますね。
目黒さん、お大事にしてください。」

身体の負担になってる事は間違いない。
今日はひとまずお暇させて頂く。

会社の人間になんて言うかな…。
出来るだけ説得できるように頑張ろう。

結果としてメンバーさんが望む程の
休暇取得は出来なかったが
以前より目黒さんの自由な時間が増えた。
これで元気に過ごせるようになると
思うと僕も嬉しいです。