まだ続いていた私の初恋。8【名前変換オリジナル】

☆339　好きなんでしょ?　 ページ45

なんでここにいるの？


そんな質問を私も千晴もすることはなかった。

千晴も理解してたんだと思う。


きっと千晴も…


“彼氏”に“バレンタインのチョコレート”を渡しに来たんだよね。


私は…


“好きな人”に“アーモンドチョコレート”渡しに来たんだよ。


千晴「…あたし、これから圭の家に行くんだけど…先に渡しに行く?」

苦笑いの千晴。


A「あのさ!!」


私は真っ直ぐと千晴を見つめる。


向き合わなきゃ。

決めんだ。


翔くんの話しを聞いてから。


.


圭くんがあの時から私のことを好きでいてくれたこと。

色々な話しを翔くんに打ち明けてくれてたこと。


千晴の両親の事故のこと。

寂しさの大きさのため想いを悪い方へ流してしまったこと。


.


すべてを聞いてから決めていた。


千晴は…間違っていることをしている。

A「…千晴は間違ってるよ。」


千晴「え?」


A「全部…聞いたんだ。翔くんに。」

千晴「何を?」


A「…圭くんのことも千晴のことも。」


千晴「なっ…!?」


私の言葉に明らかに動揺する千晴。


.


.


.


千晴「…怒るの?」


.


怒るためにきたんじゃない。


だけど。

A「…間違ってるよ。


.


圭くんのこと好きなんでしょ?」


.


.


好きなんだよね。

ううん。それがダメなこととかじゃない。

人を好きになるということは絶対に良いことだよ。


恋をするのも自由だし。


誰が誰を好きになっても良い。


だから千晴が圭くんを好きになっても全然良い。


A「でもね。」


千晴は…本当に圭くんのことが好きなの?


好きなら。


なんで圭くんの気持ちを考えてあげないの?


大切なんでしょ??

大切だって想える人なんでしょ。


大切だって想えるなら…


本当に大切にしたいって思ってよ。


いくら自分の寂しさとかをぶつけたって。


いくら自分が幸せだって思えたって。


.


相手は幸せ…なの?


.


.


A「圭くんは…幸せなの?」


.


.


私の話に千晴はだんだん表情を曇らせていった。


千晴「…何よっ。」


.


.


.


A「圭くんのことが好きなら、圭くんのこと想ってよっ!!!」


.


.


私の声が張り上がる。

千晴が…目を見開く。


.


.


.


.


.


.


千晴「…Aって…やっぱりまださ…」


.


.


A「うん。まだ圭くんのことが好き。」

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