☆329 友チョコ。 ページ35
12時55分。
丁度5分前には待ち合わせの公園に着くことができた。
すでに姫華ちゃんは待っていたけれど。
A「ごめんごめんっ…。」
姫華「大丈夫だよ〜。」
姫華ちゃんの笑顔を見て、安心する。
姫華「じゃあ…はいっ、早速だけどAへのチョコレート♪」
鼻を少しだけ染まらせた姫華ちゃんの笑顔。
そんな可愛い彼女の手元には、綺麗な箱。
A「あ…ありがとう。」
私の顔は、不思議なことに熱くなった。
…友達がいてもバレンタインで友チョコを貰ってこんなにも胸が熱くなったのは初めて。
それはきっと、彼女のことが本当に大好きだから。
大切な友達だから。
心の底から信じれるから。
A「あっ、私からも…姫華ちゃんに。」
慌てて友チョコを出す。
姫華「おおーありがとうねっ。」
A「うん!」
まあ昨日一緒に作ったのに今日会って渡すっておかしな話しだけどさ。
やっぱり当日に渡したいじゃん。
姫華「Aのチョコ、大切に食べるねー♪」
A「そんな…大したチョコじゃ…。」
私のなんて正直、味の保証とかできないし。
初めて作ったからきっと…すごくおいしいとか特別なチョコじゃないと思うし…。
姫華「Aから貰ったものはどんなものでも嬉しいよ。大切だよ。」
そういう言葉は、どんなに悪い人でも嬉しいと思う。
もちろん私だって。
すっごく嬉しい。
A「ありがとう…。」
.
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姫華「今日も寒いね〜。」
A「うん〜。」
姫華「でも、寒いからチョコレート溶けないから…そこは助かるよね。」
A「うんうん!」
姫華「バレンタインが夏だったら大変だよねー。」
A「だね〜。」
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そんな他愛のない会話をしていて…
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だんだん…口数が少なくなっていった姫華ちゃんに気付いた。
A「…?」
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私が不思議に思って視線を送ると…。
姫華「…Aっ、そろそろあいつにチョコ渡しに行く?」
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.
あいつ…。
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A「翔くん?」
姫華「…そ、そうそう!!翔にチョコ渡しておいでよ!きっとあいつ、めちゃくちゃ喜ぶからさ!!」
.
.
A「うん…。」
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彼女に背中を押される感じになり。
公園の近くにある彼の家へと歩を進め私。
.
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彼女の瞳は…
複雑そうな色を浮かべていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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アリエル(プロフ) - 凄く感動しました!私も実は恋愛小説を作ってるんですけどあまり人気が無くて…。人気になるためのアドバイスとかありますか?教えていただくと嬉しいです! (2016年11月26日 23時) (レス) id: 8a30b15849 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki☆(プロフ) - 超感動した…私も、勇気だして好きな人に''好き''って言っちゃおっかなぁなんて… (2015年3月19日 10時) (レス) id: 039082f554 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカ(プロフ) - 柚季さん» うおお!!遅くなったぁ!! 声綺麗だよねぇ〜…IAのソフトいつか買おうww←六兆年かっこいいよね!!一瞬ではまっちゃった…w 歌い手楽しそうでいいよね…憧れる… 教えなぁぁぁい!!あ、ケーキの名前だよww (2012年10月31日 12時) (レス) id: 4d746cf22e (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - りりさん» ありがとうございます!!本当に感謝します。泣いて下さったんですか!!嬉しいです…私は嬉しき泣きしちゃいます。:゚(。ノω\。)゚・。頑張ります!! (2012年10月25日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - ユーカさん» こっちこそ遅くなってごめん!!おお〜綺麗な声最高!!ヽ(*’∀’*)/六兆年めっちゃかっこいい!! 声優、歌い手!!めっちゃ憧れがある2つだねー!!歌い手楽しそうだよねぇ〜♪ むむっ…やはり教えてくれないのか(笑)ユーカのやつ聞いてみたいのになぁぁああ!!!www (2012年10月21日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚季 | 作成日時:2012年8月9日 21時