☆328 当日。 ページ34
2月14日。
一年に一度のバレンタインデーという日。
女の子が好きな男の子に想いを伝える日。
そんな朝に…私は鏡に映る自分とにらめっこをしていた。
なぜかって?
A「ぅえ〜…なんでこんな…。」
鏡に映る自分は、目の下にうっすらとクマができていたからだ。
昨日は10時にはベッドの中に入ったのに…。
実は、目を閉じたけど…あれから全然眠れなかった。
もう決めたことだから“緊張”とか“怖い”とかそういうことを思っていても仕方がないと思っていた。
だから気にせず眠るつもりだった。
…だけど。
そんな裏腹、全然落ち着かない心。
胸騒ぎがする…とはこういうことなのだろうか。
そんな私の心のせいでまったく眠れなかった。
ダメじゃん。
結局、体調も気分も微妙なまま。
14日を迎えてしまった。
.
.
.
A「…おはよぉ〜。」
リビングに朝ご飯を食べていたお母さんを見つける。
「…おはようって、あんた、今何時だと思ってるの?」
A「え?」
お母さんの言葉に時計を見る。
…11時54分。
A「あ、もう“おはよう”じゃなくって“こんにちは”か。」
そう言って軽く笑った私。
そんな私に心配そうに視線を送るお母さん。
「大丈夫なの?」
…11時54分?
A「え…?」
「ん?」
A「…もう12時じゃん。」
「そうだよ?起きるの遅すぎ。」
A「姫華ちゃん…と何時に待ち合わせだっけ?」
「昨日、Aが言ってたのは1時だけど?」
.
.
.
.
A「あと一時間しかないじゃん!!!」
私がいきなり大きな声を出したせいか、お母さんは顔をしかめた。
「だーから!大丈夫?って言ってるんでしょ!!」
A「全然大丈夫じゃなーい!!」
「もうバカ!何やってるのよ!!」
お母さんは、あらかじめ用意してあったように蒸しパンを私に投げた。
A「え、ちょっと。」
私は反射してそれを受け取る。
「早く食べちゃいな〜。」
A「う、ん!!」
.
.
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.
それから急いで蒸しパンを食べて、急いで歯を磨いて、急いで準備して…
A「いってきまーす!!」
「いってらっしゃーい。」
急いで家を飛び出した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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アリエル(プロフ) - 凄く感動しました!私も実は恋愛小説を作ってるんですけどあまり人気が無くて…。人気になるためのアドバイスとかありますか?教えていただくと嬉しいです! (2016年11月26日 23時) (レス) id: 8a30b15849 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki☆(プロフ) - 超感動した…私も、勇気だして好きな人に''好き''って言っちゃおっかなぁなんて… (2015年3月19日 10時) (レス) id: 039082f554 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカ(プロフ) - 柚季さん» うおお!!遅くなったぁ!! 声綺麗だよねぇ〜…IAのソフトいつか買おうww←六兆年かっこいいよね!!一瞬ではまっちゃった…w 歌い手楽しそうでいいよね…憧れる… 教えなぁぁぁい!!あ、ケーキの名前だよww (2012年10月31日 12時) (レス) id: 4d746cf22e (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - りりさん» ありがとうございます!!本当に感謝します。泣いて下さったんですか!!嬉しいです…私は嬉しき泣きしちゃいます。:゚(。ノω\。)゚・。頑張ります!! (2012年10月25日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - ユーカさん» こっちこそ遅くなってごめん!!おお〜綺麗な声最高!!ヽ(*’∀’*)/六兆年めっちゃかっこいい!! 声優、歌い手!!めっちゃ憧れがある2つだねー!!歌い手楽しそうだよねぇ〜♪ むむっ…やはり教えてくれないのか(笑)ユーカのやつ聞いてみたいのになぁぁああ!!!www (2012年10月21日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚季 | 作成日時:2012年8月9日 21時