まだ続いていた私の初恋。8【名前変換オリジナル】

☆327　ここまできたんだ。　 ページ33

13日の夜。自分の部屋の自分のベッドの上。


今日は13日の金曜日じゃないから…大丈夫だよっ。

なんか“13日の夜”ってちょっと怖いねw


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今の私にはそんなことを考えて怖がる余裕はないんだけどさ。


私の手元には可愛くラッピングされたチョコレート。

もちろん、アーモンドチョコレートだ。


チョコが完成してから、ラッピングをして、姫華ちゃんは帰って行った。


明日、14日の1時に翔くんの家の近くの公園に集合ってことで。

明日の計画は。


計画じゃなくて、予定は。


翔くんの家に先に行って…

先に私が翔くんにチョコを渡して。


私は翔くんに圭くんの家を聞く。


それから、私1人で圭くんの家へ。


私は告白する。


“好き”ってことを告白するのだ。


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…もしかしたら千晴が圭くんと一緒にいるかもしれない。


それでも、

千晴には負けない。


想いを届けるだけ。


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姫華ちゃんは翔くんに改めて想いを伝えるそうだ。


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どうなるだろうか。


考えても明日にならないと分かんないんだけどさ…。

考えてしまう。


緊張する。


怖い。


逃げたくなる。


…そんな感情を、そんな事は散々思ってきた。


思って、大丈夫だと思ってきた。


渡したいと思えた。


渡すと決意した。

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やっぱり好きな人に想いを届けたいと思うのは…誰でも一度は思うんじゃないかな?


それを実行するのは人それぞれだけどね。


私は実行するって決めたんだ!!

うん!!


今更くよくよするなんてダメだ。


今日は早く寝て。

体調も気分も万全の状態で明日を迎えよう。


それが一番だよ。

それが今の私にできることだよ。


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私は、ラッピングされたアーモンドチョコレートをベッドの脇にあった小さなテーブルの上に丁寧に置いた。


大事なチョコレート。

一生懸命作ったチョコレート。


どうか…


私の気持ちと一緒に受け取ってもらって…。

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私はベッドに潜って…目を閉じた。


冬の寒さを肌に感じながら。

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2月14日。


この全国の女の子が騒がしくなる、一年に一回のバレンタインデーに。


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小学校6年生から――今までの高校生1年生の生活の中で。

不思議に思ったこと。

分からなかったこと。


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それが全部分かるってことを…


この時の私は知るはずもなかった。

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