☆305 “みんな” ページ11
昼休みのことだった。
もう昼食を済ませた私たちのところに。
いや、正確には圭くんのところに、
千晴「圭〜。」
千晴が来た。
圭「ん?どうした?」
優しい笑顔を見せる圭くん。
――目の前で見ると痛いな。
千晴「チョコって何個貰った?」
圭「ん…今のとこ…10個かな。」
翔「10個っ?!さすが!」
10個って…すごいな…。
千晴「えーほんとさすがっ、かっこいいからモテるねー。」
笑顔の千晴だけど…。
目が笑ってない。
千晴「…あ、A。」
怖い笑顔を見せる千晴と目が合った。
A「ん…?」
千晴「Aは誰かにチョコ渡したのー?」
…そうきたか。
A「ううん…まだ。」
千晴「まだ?」
A「私、当日に渡すんだ…。」
千晴「てことは日曜日に個人的に会うってことだよね?」
A「そうだよ。」
千晴「Aすごいねー。」
A「そうかな…。」
千晴「誰っ?好きな人っ?」
身を乗り出して目を輝かせる千晴。
A「それは…。」
目を伏せて動揺する私。
.
.
.
気にしながらも窓の外に視線を伸ばしている圭くん。
.
.
.
.
翔「おいっ、女子2人で話し進めんなよ。」
少し怒った表情で私と千晴の間に割って入った翔くん。
.
.
姫華「Aー暇だから遊びに来たー。」
ちょっと変なタイミングで現れた姫華ちゃん。
ん!姫華ちゃん?!
A「姫華ちゃん!!」
姫華「もうお弁当食べたよねー。」
A「食べた食べたっ!」
姫華「てか、なんでみんな揃っているの?」
.
.
みんな…?
私は少しだけ、彼女が言った“みんな”という言葉に違和感を感じた。
.
.
翔「…仲が良いから?」
.
.
翔くんの返答に私は更に違和感を感じる。
変な感じ。
.
.
.
.
.
姫華ちゃんが指す“みんな”とは。
私と、
圭くんと、
翔くんと、
千晴だと思う。
それで、姫華ちゃんも揃ったら。
“みんな”。
.
.
.
いかにも…仲良しグループみたいじゃん。
.
.
私…千晴ともまた仲良くなれるのかなぁ…。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリエル(プロフ) - 凄く感動しました！私も実は恋愛小説を作ってるんですけどあまり人気が無くて…。人気になるためのアドバイスとかありますか？教えていただくと嬉しいです！ (2016年11月26日 23時) (
レス) id: 8a30b15849 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki☆(プロフ) - 超感動した…私も、勇気だして好きな人に''好き''って言っちゃおっかなぁなんて… (2015年3月19日 10時) (レス) id: 039082f554 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカ(プロフ) - 柚季さん» うおお！！遅くなったぁ！！ 声綺麗だよねぇ〜…IAのソフトいつか買おうｗｗ←六兆年かっこいいよね！！一瞬ではまっちゃった…ｗ 歌い手楽しそうでいいよね…憧れる… 教えなぁぁぁい！！あ、ケーキの名前だよｗｗ (2012年10月31日 12時) (レス) id: 4d746cf22e (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - りりさん» ありがとうございます!!本当に感謝します。泣いて下さったんですか!!嬉しいです…私は嬉しき泣きしちゃいます｡：ﾟ(｡ﾉω＼｡)ﾟ･｡頑張ります!! (2012年10月25日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - ユーカさん» こっちこそ遅くなってごめん!!おお〜綺麗な声最高!!ヽ(*’∀’*)/六兆年めっちゃかっこいい!! 声優、歌い手!!めっちゃ憧れがある2つだねー!!歌い手楽しそうだよねぇ〜♪ むむっ…やはり教えてくれないのか(笑)ユーカのやつ聞いてみたいのになぁぁああ!!!www (2012年10月21日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚季 | 作成日時：2012年8月9日 21時
