１４.いつだって人を幸せにするのは、平穏である ページ14
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ぱぁん、物騒な効果音とは裏腹に、それはまるで揶揄うように軽く紡がれた��言葉��だった。
流石の山下も、はたまた都さえも、予想外だと言わんばかりに目を見開いている。しかし驚愕の色は、どちらかといえば山下よりも都の方が大きかった――後頭部に硬い何かを突きつけられている山下よりも、だ。
かちゃ、そんな機械的な効果音とともに山下の後頭部には銃が突きつけられている。サイズは小型だが、それは人を殺める為だけに作られた物体であり、その引き金にかけられている指を僅かでも動かせば、すぐに山下の頭には風穴が空く。
なのが起きているのか、全く理解できない。確認したくとも、銃の所為で迂闊には動けない。
「――こんな朝っぱらから女を連れ込むなんて、そんな欲求不満なん？
良い店紹介しよか？」
口調こそ軽いものの、彼の瞳に宿る殺気は尋常ではない。
「だ、…だ、っ誰だお前はッ！！？？？！
仲間か！？この女の仲間かッ！！」
「そんな訳ないやろ、というかさっきこいつが言ってたやんけ____命狙われてるって」
「……組織の人間か、ッ」
悔しそうに、歯軋りしながら喉の奥から声を漏らす山下に、最初の余裕さは微塵も感じられない。
それもそうだろう、女一人だとたかをくくっていた。後ろから狙われるなんて考えもしなかったのだから。
――しかし、都も例外ではなかった。
『っ……、なんで、』
瞳に映るのは、かつて見飽きるほどに見ていたその空色。いつも煽り、煽られのまるで悪友のような関係を築いていた、自分の大切な______
「そんじゃまあ、大先生並みのガバった行動してたのが運の尽きってことで――」
引き金を引くかと思われた指は、銃を地面に落とす。そのまま山下の脚を払い、体勢を崩れさせた山下の鳩尾に、身体を半回転させるとそのまま勢いつけて蹴りを叩き込んだ。
棒切れのように簡単に吹っ飛んでいった山下の身体は、壁に激突すると呻き声を一つ漏らして完全に沈黙した。
「朝から銃声聞こえたら色々面倒やん？」地面に転がる銃を拾うと、山下の腕がなくなったお陰で支えがない身体を座り込ませる都を視界に映す。
酷く狼狽したように自身を見上げる都は、何処と無く加虐心を唆る。
都は僅かに震えた声で、目の前の男の名を呼んだ。
『――コネ、シマ』
「おうおう久しぶりやな、都」
再開早々悪いんやけど、――
死んでもらえる?
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雪原(プロフ) - ふぃおさん» 申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。修正しました！ (2017年12月22日 22時) (
レス) id: b79552e05e (このIDを非表示/違反報告)
ふぃお(プロフ) - 26話辺りから名前変換出来ていませんよ〜 (2017年12月22日 22時) (レス) id: 86fe828a4e (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 設定から書き方までツボ過ぎてやばいっすわｗ続きがくっそきになるので更新頑張ってください!! (2017年9月18日 20時) (レス) id: 0dc7e3ba93 (このIDを非表示/違反報告)
雪原(プロフ) - すりぴいさん» コメントありがとうございます。稚拙な文章ですが、そう言って頂けて大変嬉しいです！不定期になるかとは思いますが、精一杯頑張ります…！ (2017年9月18日 20時) (レス) id: 4141bf49c5 (このIDを非表示/違反報告)
すりぴい - ﾝﾝﾝﾝｯ！！好きです。更新頑張って下さい! (2017年9月18日 19時) (レス) id: 796ae87385 (このIDを非表示/違反報告)
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