Melty sweet honey sugar.【YG】 (ページ8)

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YG「キスって、お前…」

呆れたようにため息をつく先生。

YG「もうそんな時間ないから、帰ってからでいいだろ？」

「やだ。少しくらいいいでしょ？」

それでも引き下がらずにその顔をじっと見つめていると、そのうち観念してテーブルに手をつきながら私のほうへと身を乗り出した。
みるみるうちに鼻の先が触れそうなくらいの距離まで先生の顔が近付いてきて、思わず息を飲む。

YG「目、閉じろよ」

そう言われて目を閉じた瞬間、柔らかな唇が私の唇と重なった。
口の中に広がる、ブラックコーヒーの微かな苦味。

先生のキスはいつもついばむ程度の軽いキスだけど、私はその度に身体がとろけそうなほど熱くなる。
先生も同じ気持ちなのかな。

薄く目を開いて見てみても、先生がどんな表情をしているのかは分からなかった。